小倉大賞典
レース回顧
カデナは後方からメンバー最速の35.1秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分46秒3。ランスオブプラーナが前半3F36.0秒、5F60.3秒で逃げ、レースの上がりは35.9秒、ラップは12.0−11.9−12.0秒。12日間開催の最終週で後方から上がってきた2頭で決着した。1〜3着はディープインパクト産駒。カデナは道中内ラチ沿いをロスなく回って脚をタメ、直線で外に出すと強烈な末脚で差し切った。17年弥生賞以来3年ぶりの重賞制覇。小倉記念でメールドグラースとクビ差の接戦をしたのはダテではないことを示した。6年目の鮫島騎手は重賞初制覇となった。
ドゥオーモは後方2番手から捲ってメンバー2位タイの35.8秒で抜け出したが、最後にカデナに交わされて0.3秒差の2着。前走玄海特別(2勝クラス)を勝った馬が連闘、重賞初挑戦で10番人気で激走した。最近は前走遅いタイムで勝った馬が人気薄で激走することが多いので注意したい。これで小倉芝1800m[1−1−1−0]。母アスクコマンダーは小倉芝1800mで2戦2勝。血が騒いだか。
ジナンボーは3番手からメンバー5位タイの36.1秒で早めに抜け出して0.3秒差の3着。道中ラップが落ちず、差し追い込み馬が上位に占める中、最後までしぶとく伸びて3着を確保。新潟記念2着時より斤量は1キロ増えていたが、小回りコースをこなして地力を示した。小倉に滞在していたため、馬体が20キロ増えて少し太かった。次走は未定だが、今年はどこかで重賞制覇がありそうだ。
ヴェロックスは5番手につけたが、直線で全く伸びずに1.6秒差の9着。上がりはメンバー9位タイの37.2秒。昨年3冠で好走した馬で単勝1.4倍の断然人気に支持されたが、道中掛かり気味になって直線で見せ場なく惨敗した。今年の重賞で川田騎手は1番人気に支持されると[1−0−1−3]、単勝1倍台では[0−0−1−2]。ちなみに川田騎手が1番人気になったときに全馬の単勝を買うと回収率993%。
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