阪急杯
レース回顧
ベストアクターは10番手からメンバー4位の34.0秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分20秒3。ニシノラッシュが逃げて前半3F34.1秒、5F56.8秒の速い流れで10番手以下につけた馬が1、4、5、6着。ベストアクターは芝1400mの条件戦を2連勝したきた上がり馬。初の右回り、重賞初挑戦で6番人気で制した。祖母はダイナアクトレスは芝1400mのスプリンターズSと京王杯SCを勝っている。この日はダイナアクトレスの命日だった。古き良き時代の素質馬の血が開花したか。脚元が弱いため、今後は様子を見ながら使うことになりそうだ。短距離路線は重賞初制覇を飾る馬が多い。レベルが低いのではないか。怪我から復帰した浜中騎手は復帰週に重賞制覇。これで波に乗っていきそうだ。
ダイアトニックは内枠スタートから4番手につけ、メンバー7位タイの34.5秒で抜け出したが、最後にベストアクターに交わされてクビ差の2着。直線で斜行してフィアーノロマーノの進路妨害したため3着に降着になった。差し馬向きの展開で直線で抜け出したように強いレースをしている。これで芝1400mは[5−1−1−0]、京都では[5−0−0−0]。直線に坂があると少し詰めが甘くなる傾向がある。次走は高松宮記念に向かう予定。北村友騎手は3月14日(土)から3月28日(土)まで15日間の騎乗停止。高松宮記念には騎乗できる。
フィアーノロマーノは6番手からメンバー6位の34.4秒で伸びて0.1秒差の3着もダイアトニックが斜行した煽りを受けたため2着に繰り上げ。これまでこの着差で降着になることは少なかったが、社台の力関係か、川田騎手の悪態のせいか。以前は前に行って粘り込むレースをしていたが、馬込みでタメるレースができ、最後にしっかり伸びるようになっている。ハイペースで飛ばしてもバテないタイプ。流れが速くなる芝1400mは合っている。吉田和美氏の馬はモーリスといい、馬体が急激にボリュームアップする馬が多い。筋肉増強剤(アナボリックステロイド)でも使っているのか。
スマートオーディンは後方からメンバー最速の33.8秒で追い込んで0.1秒差の4着。昨年の阪急杯で最後方からメンバー最速の33.4秒で大外一気を決めた馬が、大外から追い込んで復調気配を示した。調教では重心が低く豪快なフットワークで動きが目立っていた。成績にムラはあるが、展開が嵌まれば激走があってもおかしくない。
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