弥生賞
レース回顧
サトノフラッグは後方を進み、勝負どころで外から捲ってメンバー最速の36.1秒で差し切りレースを制した。勝ちタイムは2分2秒9(重)。ウインカーネリアンが逃げて前半3F36.2秒、5F61.1秒。後半5Fは61.8秒。重馬場で上がりの掛かるタフなレースになった。サトノフラッグは外から捲って直線で抜け出す父ディープインパクトを彷彿させる走りで快勝。重馬場の新馬戦で惨敗したが、今回は同じ重馬場でも全く問題なかった。デビューから全て芝2000mを使われ、未勝利(レコード)、1勝クラス、弥生賞を最速上がりで3連勝。重馬場をこなしたことで死角がひとつなくなった。セレクトセールで1億7820万円で取り引きされた国枝厩舎のディープインパクト産駒。次走の皐月賞はルメール騎手が騎乗する予定。コントレイルとの対決が楽しみだ。
ワーケアは中団からメンバー3位の36.5秒で伸びて0.3秒差の2着。勝負どころで外から来られて動けず、追い出しが遅れたことが堪えた。前走6キロ増えた馬体がさらに2キロ増えて余裕のある造りだった。東京では最速上がりで2戦2勝。サトノフラッグに完敗したが、ダービーを狙っているため、仕上げないようにしているのだろう。2着に入って賞金加算しダービーにも出走できそう。陣営としては2着でも上出来か。今後は皐月賞に出走せず、ダービーを目指すことになった。ホープフルS、弥生賞を使ったことは何だったのか。
オーソリティは5番手から早めに上がってメンバー4位の36.9秒で上がって0.4秒差の3着。早めに上がって勝ちに行ったが、重馬場も影響したのか伸び切れなった。それでも勝ちに行って2着ワーケアに半馬身差なら悪くない。もう少しメンバーレベルが下がれば勝ち負けできるのではないか。
ブラックホールは後方2番手からメンバー2位の36.2秒で追い込んで0.4秒差の4着。ホープフルSは好位につけて惨敗したが、本来の差すレースにして見せ場を作った。ゴールドシップ産駒でタフな馬場が合うタイプ。札幌2歳Sを勝ったときは稍重だった。タフな馬場、差し馬向きの展開になりそうなときは注意したい。
オーロアドーネは4番手から3コーナーで先頭に立ち、直線で一杯になって0.6秒差の5着。絶好の位置につけたが、3コーナーで掛かったのか、そこで動いたことが影響している。マーフィー騎手と三浦騎手ではレベルが違い過ぎたか。スムーズなら3着争いに加われたかもしれない。
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