フィリーズレビュー
レース回顧

エーポスは内枠スタートから内の10番手につけ、直線で馬群を捌いてメンバー最速の35.1秒で差し切りレースを制した。勝ちタイムは1分21秒0(稍重)。カリオストロが逃げて前半3F33.4秒、5F56.4秒のハイペース。内をロス回った馬が有利になり、7着まで1〜7番枠に入った馬だった。エーポスは内で脚をタメて岩田騎手が内から捌いて持ってきた。前2走芝1600mで前に行って4、5着に終わり詰めの甘さを露呈していたが、距離1F短縮、ハイペースで差すレースをして一変した。調教の動きが目立ったようにデキも良かったのだろう。次走は芝1600mの桜花賞。レシステンシアが飛ばす展開で今回のように脚をタメてどこまで弾けるか。

ヤマカツマーメイドは5番手から徐々に上がり、メンバー3位タイの35.9秒で抜け出したが、最後にエーポスに差されて0.2秒差の2着。重賞で3着以内に入った馬がいないメンバーでファンタジーS4着、阪神JF5着のある実績馬が安定したレースぶりで連対を確保した。ガツンと切れないが地力があり、前に行ってしぶとい脚を使える。次走は桜花賞。緩い馬場で前が残るような展開になると粘り込みがあるかもしれない。

ナイントゥファイブは2番手からメンバー9位の36.2秒で粘って0.3秒差の3着。2走前に同コースの未勝利戦を1分21秒で勝った馬が12番人気で激走した。西園厩舎の管理馬は鍛えられておりハイペースに強い。自己条件の芝1400mならすぐに勝ち上がれそうだ。

カリオストロは前半3F33.4秒、5F56.4秒のハイペースで逃げ、メンバー10位の36.4秒で上がって0.4秒差の4着。厳しい展開を考えるとよく粘っている。風が強かったことも影響した模様。1200m通過は1分8秒5。今後は芝1200mのOP特別を狙ってきそうだ。

アヌラーダプラは中団の後ろからメンバー3位タイの35.9秒で伸びて0.9秒差の9着。外枠スタートから外を回って位置取りが悪くなり、重い馬場で伸び切れなかった。レース中に鼻出血を発症した模様。今後は休養することになりそうだ。

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