アンタレスS
レース回顧
ウェスタールンドは後方2番手からメンバー最速の35.0秒で大外から差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分49秒8(稍重)。メイショウワザシが逃げて前半5F61.1秒。後半5Fは60.9秒、上がりは36.6秒でラップは12.0−11.9−12.7秒。ウェスタールンドは勝負どころで早めに押し上げ、2位を1.0秒上回る強烈な末脚で差し切り重賞初制覇。18年のチャンピオンズCで最後方から2着に突っ込んだ馬があらためて能力を示した。2着馬より2キロ、3着馬より1キロ軽い56キロも良かったのだろう。今年8歳になったが、ひと叩きされて完全に復調した。今後はひと息入れてマーキュリーC、エルムSで復帰する予定。
アナザートゥルースは5番手から早めに上がってメンバー7位タイの36.6秒で上がって0.3秒差の2着。昨年のアンタレス勝ち馬が58キロを背負って正攻法のレースで力を出したが、勝ったウェスタールンドの末脚が強烈過ぎた。勝ち馬より2キロ重い58キロを背負っていたことを考慮しておきたい。これで重賞では[2−2−2−3]で休み明けのみやこS6着を除くと5着以内を確保。どんなレースになっても崩れなくなっている。今後は休養してリフレッシュする予定。
クリンチャーは中団からメンバー5位の36.4秒で伸びて0.3秒差の3着。2着とはハナ差。いつもより前につけて勝ちにきたが、そのぶん少し詰めが甘くなった。これでダートを使って2、2、3着。ダート慣れして堅実に走るようになってきた。今後もダート戦をガンガン使っていくことになりそうだ。
リワードアンヴァルは4番手から徐々に押し上げ、メンバー10位の36.7秒で上がって0.3秒差の4着。3着とはハナ差。前走3勝クラスを勝った馬が重賞初挑戦でメドを立てた。道悪巧者だけに稍重の脚抜きのいい馬場も良かったのだろう。昨年10月以降の重賞で三浦騎手は[0−0−2−18]で3着止まり。
ベストタッチダウンは2番手につけたが、直線で一杯になって14着に終わった。逃げ切った前2走は前半5F60.9秒(不良)、59.8秒(重)。稍重で61.1秒ならもっと走れるはずだが、スタートで両足で躓いたことが影響したのではないか。今年の重賞で川田騎手は1番人気に支持されると[2−0−1−6]、中山を除くと[0−0−1−6]。全国リーディングトップとは思えない駄乗を繰り返している。
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