マイラーズＣ
レース回顧
インディチャンプは１枠１番からスタートを決めて内ラチ沿いの４番手につけ、メンバー２位タイの３３．０秒で抜け出して２馬身差で圧勝した。勝ちタイムは１分３２秒４。ランスオブプラーナが逃げて前半３Ｆ３４．５秒、５Ｆ５８．６秒。高速馬場を考えると緩い流れ。レースのラスト３Ｆは３３．８秒でラップは１１．３−１０．９−１１．６秒。インディチャンプは単勝１．６倍の断然人気に支持され、好位から目一杯追わずに抜け出して貫録勝ち。フィアーノロマーノが直前で除外になり、プレッシャーをかける馬がおらず、前を捕まえるだけのレースになった。昨年のマイラーズＣは超スローの上がり勝負で切れ負けしたが、今年は適度に流れたことも良かったのだろう。次走は安田記念でマイルＧ１−３連勝を狙うことになる。過去１０年の安田記念でマイラーズＣ勝ち馬は［０−０−０−８］、２着馬は［０−０−０−６］で３着以内がない。データを破って２連覇を達成できるか。
ベステンダンクは２番手からメンバー８位の３４．１秒で上がって０．３秒差の２着。前に行った３頭と後続が離れており、遅い上がりでも粘り込めた。インディチャンプを除く人気馬がこの流れでも後方に控え、ヴァンドギャルドが出遅れて最後方からのレースになったことも良かったのだろう。京都芝１６００ｍは［３−３−２−２］の巧者。前２走１１、１２着に惨敗した８歳馬が７番人気で激走した。
ヴァンドギャルドは大きく出遅れて最後方からメンバー最速の３２．７秒で大外から追い込んで０．５秒差の３着。これで２戦連続で出遅れた。まともにスタートを切っていれば２着だったかもしれない。これで重賞では［０−０−３−４］で差して届かず３着に終わることが多い。ただし、ここにきて馬体の造りが良くなってきており本格化気配がある点は考慮しておきたい。
レッドヴェイロンは８番手からメンバー５位の３３．２秒で伸びて０．８秒差の６着。浜中騎手は硬い馬場が合わないとコメント。前走ルメール騎手も同じようなことをコメントしていた。京都はエアレーション作業をした開幕週だったが、それでも馬場が硬いようだ。雨で馬場が少し緩んだときに注意したい。
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