青葉賞
レース回顧

オーソリティは内枠スタートから5番手につけ、メンバー2位の34.1秒で外から差し切りレースを制した。勝ちタイム2分23秒0はレースレコード。フィロロッソが逃げて前半5F60.4秒。後半5Fは57.9秒でラップは11.7−11.6−11.6−11.5−11.5秒で尻上がり持続ラップ。3歳1勝クラスのマイル戦で1分32秒1が出る馬場で高速決着になった。オーソリティは直線で前が壁になって外に持ち出すロスがあったが、そこからひと伸びして差し切った。ホープフルS5着、弥生賞3着に負けた馬がメンバー弱化で重賞初制覇を飾った。レース後に数日して左第1指骨剥離骨折が判明。今後3ヶ月以上の休養を要する見込みと発表された。

ヴァルコスは後方から早めに先団に押し上げ、メンバー3位タイの34.3秒でしぶとく伸びてクビ差の2着。ノヴェリスト産駒で切れより地力タイプ。ゆきやなぎ賞を2分28秒2(稍重)で勝った馬が5.2秒詰めて2着に入り、ダービー出走権を確保した。高速馬場では持ちタイムがない馬でも一気に時計を詰める点を考慮しておきたい。セレクトセールで4968万円で取り引きされた馬で馬主は大魔神・佐々木氏。ダービーでいい脚を長く使える持ち味を生かしてどこまで踏ん張れるか。

フィリオアレグロは1枠1番スタートから内ラチ沿いの中団を進み、直線で最内からメンバー最速の33.9秒で伸びて0.1秒差の3着。2着にクビ差届かず、ダービー出走権を逃した。直線でもう少しスムーズなら際どかったか。キャリア1戦で共同通信杯で3着に入り、キャリア2戦の青葉賞で2分23秒0で走って3着。サトノクラウンの半弟があたらめて能力があることを示した。

ブルーミングスカイは3番手から早めに抜け出してメンバー7位の34.6秒で上がって0.3秒差の4着。8番人気の低評価を覆し、あわやのシーンを作ったが、結果的に北村宏騎手の仕掛けが早過ぎた。梅花賞を外と回って差し切ったのはダテではなく、長い距離が合っている。セレクトセールで1億800万円で取り引きされた角居厩舎のディープインパクト産駒。秋になると頭角を現してくる。

フライライクバードは外枠スタートから好位の外につけたが、直線で伸び切れず0.8秒差の8着。上がりはメンバー9位の34.9秒。前走の走破タイムを3.6秒詰めて2分23秒8で走ったが、外を回って2分23秒0で走るのは厳しかった。初の左回り、長距離輸送、3戦連続馬体減なども微妙に影響したのだろう。

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