新潟大賞典
レース回顧
トーセンスーリヤは4番手から直線で内を突いてメンバー3位タイの35.0秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分58秒6。アトミックホースが逃げて前半5F59.7秒の緩い流れ。後半5Fは58.9秒、上がりは35.4秒でラップは11.2−11.4−12.8秒。良発表でも緩い馬場で上がりが掛かったが、ラスト1F12.8秒で前残りというのはメンバーレベルが低いのだろう。トーセンスーリヤは昨年12月以降[3−1−1−0]で横山和騎手では[3−1−0−0]。先行してひと脚使えるタイプ。横山和騎手が好位の内をロスなく回り、直線で内を突いて持ち味を引き出した。次走は宝塚記念に向かう予定。父ローエングリンは3歳時に逃げて3着に粘っている。
アトミックフォースは前半5F59.7秒のマイペースで逃げ、メンバー10位の35.6秒でまとめて0.2秒差の2着。前走3勝クラスを勝った10番人気と7番人気がワンツーを決めた。これで左回りの芝2000mは[3−1−0−2]、逃げたときは[1−1−0−0]。ゆったりとした流れで逃げると上がりをまとめて粘り込むタイプ。ラスト1F13.0秒と掛かったが、例年より重い馬場が影響したのか差してくる馬がいなかった。馬主は吉田千津氏。前に行ったときは、なぜか流れが緩む傾向があることを考慮したい。次走はエプソムCに向かう予定。
プレシャスブルーは中団の後ろからメンバー最速の34.5秒で伸びて0.3秒差の3着。前に行った馬が粘る展開で唯一中団より後ろから伸びてきた。2走前の初富士Sでトーセンスーリヤに勝ち、前走福島民報杯で8着に終わった馬が14番人気で激走した。昨年のWASJ(2勝クラス)で58キロを背負って勝った馬。ガチンコ勝負になるWASJを勝った馬はその後出世することが多い。ただし今回はメンバー、レースレベルに恵まれた感がある。
ブラヴァスは6番手からメンバー3位タイの35.0秒で伸びて0.3秒差の4着。3着とはハナ差。最後までしぶとく伸びたが、最後にプレシャスブルーに競り負けた。2連勝したことで1〜3着馬より1キロ重い55キロを背負っていたことも響いたのだろう。母はヴィクトリアマイルを2勝したヴィルシーナ。今後も相手なりに堅実に走りそうだ。
レッドガランは後方からメンバー3位タイの35.0秒で伸びて0.8秒差の6着。直線で内を突いたが、伸び切れなかった。重賞実績のない馬が前走大阪城Sを勝って56キロというのは少し見込まれたのだろう。芝1800mは[4−0−0−2]、芝2000mは[0−0−1−1]。ベストは芝1800mか。
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