ヴィクトリアマイル
レース回顧
アーモンドアイはスタートを決めて好位につけ、メンバー最速の32.9秒で抜け出して4馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分30秒6。トロワゼトワルが逃げて前半3F34.2秒、5F56.7秒。昨年はアエロリットが逃げて前半3F33.7秒、5F56.1秒で勝ちタイムは1分30秒5のレコード。昨年より流れが緩んで前残りになった。前半5F56.7秒は普通ならハイペースだが、同日の1勝クラスの芝1400mが前半5F56.0秒だったように今の東京は極端に時計が速い。アーモンドアイは直線で軽く仕掛けただけで最後は流す余裕があり、ルメール騎手は後ろを振り返っていた。香港遠征取りやめ、有馬記念9着、ドバイ中止と色々あったが、あらためて能力が現役最強レベルということを示した。次走は安田記念または宝塚記念か。安田記念は中2週になるが、これまで間隔を詰めて使ったことがない。社台は使い分けを含め、どう判断するか。
サウンドキアラは大外枠から3番手につけ、メンバー12位の33.8秒で上がって0.7秒差の2着。直線でアーモンドアイが来るのを待って追い出したが、アッという間に突き放された。外枠からトロワゼトワル、コントラチェックが内に切れ込んで前に行ったことで内に馬が殺到して内がごちゃつき、結果的に外枠からスタートした馬が有利になった。メンバー12位の上がりで差されてもおかしくないが、昨年より緩い流れ、内がごちゃついて隊列が縦長になったことがプラスに働いている。馬体が充実しており、走っているときに他馬より大きく見せていた。勝ったアーモンドアイが強過ぎたが、重賞で3連勝してきたことがダテではないことを示した。レースが上手く、今後も牝馬同士なら簡単には崩れそうにない。
ノームコアは出遅れた後に中団に押し上げ、メンバー2位タイの33.2秒で伸びて2着にクビ差の3着。もう少しスムーズなら2着だったかもしれない。前走高松宮記念は15着に惨敗したが、リピーターが強いレースで昨年レコード勝ちした馬が3着を確保。前走は馬体が11キロ増えて太かったが、今回は12キロ絞れてパドックで馬体、気配が良くなっていた。これで東京芝1600mは[2−0−1−0]。今後は休養して昨年と同様に富士Sで復帰することになりそうだ。
ラヴズオンリーユーは中団の内につけ、メンバー9位の33.5秒で上がって1.2秒差の7着。道中内でごちゃつき、直線でもスムーズさを欠き伸び切れなかった。結果的に1枠1番がアダになったが、適性を考えるとマイル戦で1分30秒台の高速決着では厳しかった。
プリモシーンは少し出遅れて中団の後ろからメンバー6位タイの33.4秒で伸びて1.4秒差の8着。昨年は最速の33.0秒で2着に入ったが、今年は伸び切れなかった。レーン騎手はパンパンの馬場を気にしていたとコメント。レーン騎手はG1で出遅れが続いている。
アルーシャは最後方からメンバー2位タイの33.2秒で伸びて1.7秒差の11着。外枠スタートから前半内に入れたことで位置取りが悪くなり、直線でもごちゃついてまともに走れなかった。メンバー2位の上がりを繰り出して能力を少し見せている。
スカーレットカラーは中団から伸び切れず2.2秒差の15着。道中大外を通って頭を上げて掛かって上がって行き、直線で全く伸びなかった。乗り慣れた岩田、太宰騎手以外では[0−0−0−4]。テン乗りの石橋脩騎手で難しい面を見せ、全く走らなかった。
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