葵Ｓ
レース回顧
ビアンフェは前半３Ｆ３３．５秒のハイペースで逃げ、メンバー１０位の３４．６秒で押し切ってレースを制した。勝ちタイム１分８秒１は翌日の３勝クラスより１．１秒速い。ビアンフェは他馬より重い５７キロを背負い、２、３Ｆ目に１０．６−１０．８秒で飛ばし、肉を切らせて骨を断つレースで後続を完封。５番手につけた馬が２、３着に粘ったように前残り傾向が強い馬場だったことがプラスに働いている。少しタフな馬場でハイペースで飛ばして踏ん張るタイプ。これで芝１２００ｍは［３−１−０−０］。古馬相手に通用するかは微妙だが、今後もこういうレースを続けていくことになりそうだ。キズナ産駒のワーツー決着で重賞６勝目となった。Ｇ２、Ｇ３で活躍している点に注意したい。
レジェーロは内ラチ沿いの５番手からメンバー２位タイの３３．９秒で伸びてクビ差の２着。１１番人気で波乱を演出した。３９８キロの小柄な牝馬だが、ハイペースのかささぎ賞を２番手から押し切ったように地力勝負に強いタイプ。テン乗りの北村宏騎手が内枠を生かしてロスなく進めて持ち味のしぶとさを引き出した。ロスなく回れる２枠３番の好枠も大きかった。
ワンスカイは５番手の外からメンバー７位の３４．１秒で伸びて０．２秒差の３着。ききょうＳでプリンスリターンの２着、もみじＳでラウダシオンの３着があるように強いメンバーと戦ってきた馬が５番人気で３着を確保。ここにきて馬体に厚みが増して芝１２００ｍ適性が高くなってきている。
サヴァイヴは出遅れて後方３番手からメンバー３位の３３．７秒で追い込んで０．５秒差の５着。位置取りが後ろ過ぎたが、いい脚を長く使ってしぶとく伸びてきた。平均ペースでバテないタイプ。どこかで穴をあけそうなため注意していきたい。
ビップウインクは後方２番手からメンバー２位タイの３３．９秒で追い込んで０．８秒差の９着。スタートダッシュが遅く、かつハイペースで流れに乗れず位置取りが悪くなったことが堪えた。１勝クラスを強烈な末脚で圧勝した馬。キャリアを積めば走ってくる。
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