日本ダービー
レース展望

過去10年で1番人気は[3−1−3−3]で4連対。皐月賞馬は[2−1−2−1]。昨年は単勝1.6倍のサートゥルナーリアが4着に終わった。2番人気は[1−1−1−7]で2連対、3番人気は[3−3−1−3]で6連対。最近5年の馬連は19倍、7倍、16倍、79倍、112倍で年々波乱傾向が強まっている。昨年は12番人気のロジャーバローズが勝ち、馬連112倍、3連単1990倍の波乱になった。

連対馬15頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した5頭は前走皐月賞4〜7着。前走8着以下は[0−0−1−50]。前走G2勝ち馬は[1−3−2−15]、2着馬は[1−0−1−17]、3着以下は[0−0−1−12]。前走G3以下は[0−0−1−13]。1枠1番に入った馬は[3−2−1−4]で5連対。7番人気以下で連対した3頭は2走以内に重賞で連対があり、3頭とも1枠1番に入っていた。

コントレイルは新馬、東スポ杯2歳S、ホープフルS、皐月賞を全て最速上がりで4連勝。東スポ杯2歳Sは1分44秒5のレコードで5馬身差で圧勝。ホープフルSは好位から抜け出して2分1秒4で優勝。前走皐月賞は12番手から外を回って押し上げ、直線でサリオスとの叩き合いを制し2分00秒7(稍重)で優勝。1枠1番から流れに乗れず位置取りが悪くなり大外をブン回したが、いい脚を長く使って差し切った。

皐月賞で大外を回って勝ったことで芝2400mをこなすメドは立ったか。コントレイルはノースヒルズ生産馬。キズナ(ノースヒルズ)に続き、社台はディープインパクトの後継種牡馬をノースヒルズに持って行かれるのか。体型的に芝2400mがベストではなさそうだが、絶対能力が高く運動神経がいい。皐月賞のように福永騎手が下手に乗っても馬が能力でカバーする可能性がある。2週連続で無敗の2冠馬が誕生するか。

サリオスは新馬、サウジアラビアRC、朝日杯FSを3連勝。サウジアラビアRCは1分32秒7のレコードで優勝。朝日杯FSは前半5F57.2秒のハイペースで3番手から抜け出し1分33秒0で優勝。前走皐月賞は好位の内から2位の35.4秒で抜け出したが、外からコントレイルに差されて半馬身差の2着。道中荒れた内を通り、直線でも内を通り、かつ逆手前のまま走っていた。勝負どころで仕掛けが遅れた感もある。

皐月賞では一杯に追って仕上げたが、馬体は2キロ減。馬体が絞れればまだパフォーマンスアップできるのではないか。サリオスがサウジアラビアRC、コントレイルが東スポ杯2歳Sをそれぞれレコード勝ちした時の上がりは33.1秒だった。昨年の日本ダービーでレーン騎手は単勝1.6倍のサートゥルナーリアで出遅れて4着に終わっている。東京芝2400mでレーン騎手は1、2番人気では[2−0−2−7]。

弥生賞勝ち馬サトノフラッグ、同2着馬ワーケア、皐月賞3着馬ガロアクリーク、共同通信杯勝ち馬ダーリントンホール、ホープフルS2着馬ヴェルトライゼンデ、青葉賞2着馬ヴァルコス、プリンシパルS勝ち馬ビターエンダー、毎日杯2着馬アルジャンナ、京都新聞杯勝ち馬ディープボンドなど。東京は土曜が曇り後雨、日曜は曇り時々晴れの予報。日曜の最高気温は27℃。時期的に暑さに強い馬の激走に注意したい。

サトノフラッグは前走皐月賞で中団の外から上がって伸び切れず1.1秒差の5着。 東京芝2000mの未勝利戦を1分59秒5のレコードで圧勝している。距離延長、左回り、良馬場、武豊騎手で一変に注意。ワーケアはホープフルS3着、弥生賞2着に終わった。1986年以降2ヶ月以上の間隔が空いた馬は[1−0−0−14]で勝ったのは1996年のフサイチコンコルド。2戦2勝の東京コースでどこまで変わるか。

ガロアクリークはスプリングSを勝ち、皐月賞は0.7秒差の3着。キンシャサノキセキ産駒で距離の克服がカギ。川田騎手に乗り替わる。ダーリントンホールは共同通信杯を勝ち、皐月賞は1.1秒差の6着。飛びの大きい大型馬で東京向き。ニューアプローチ産駒には青葉賞2着馬ベストアプローチがいる。鞍上はMデムーロ騎手。ヴェルトライゼンデは皐月賞で1.2秒差の8着。初の左回り、距離延長でどこまで変わるか。ヴァルコスは青葉賞で2分23秒0で走ってクビ差の2着。過去10年で青葉賞2着馬は[0−0−1−9]。

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