鳴尾記念
レース回顧

パフォーマプロミスは1枠1番から内ラチ沿いの中団につけ、メンバー3位タイの35.7秒でラヴズオンリーユー激しい叩き合いをハナ差で制した。勝ちタイムは2分00秒1。サトノフェイバーが逃げて前半3F36.0秒、5F60.0秒。道中緩急のある流れ、少しタフな馬場で時計、上がりとも掛かった。パフォーマプロミスは1年ぶりの出走、芝2000mで10番人気の低評価。右回りの芝1800〜2000m[2−0−0−0]、56キロ以下[6−2−1−0]、右回りで56キロ以下[4−0−0−0]。激走の条件が揃っていたため穴馬で狙って正解だった。福永騎手が1枠1番から内ラチ沿いをロスなく回ってきたことが大きかったが、G2を2勝している実力があるからこその勝利。ステイゴールド産駒の8歳馬でまだ19戦しかしておらず大きな衰えはない。次走は宝塚記念に向かう予定。昨年は58キロを背負って9着に終わっている。

ラヴズオンリーユーは5番手からメンバー3位タイの35.7秒で外からしぶとく伸びてハナ差の2着。勝負どころで外を回って直線で一杯になりかけたが、最後までしぶとく伸びて地力を示した。このメンバーでは勝たないといけない馬だが、パフォーマプロミスに1枠1番から上手く立ち回れた。それでも前走ヴィクトリアマイルよりもレース内容は良くなっている。今後はひと息入れて秋のエリザベス女王杯を目指すことになりそうだ。

レッドジェニアルは後方2番手からメンバー最速の35.2秒で内から伸びて0.1秒差の3着。京都新聞杯でロジャーバローズに勝った馬が久々にいい脚を使って馬券圏内に突っ込んだ。時計の掛かる馬場でスタミナが問われ、京都新聞杯を勝った実績が利いたのだろう。出遅れ癖は相変わらずだが、馬体の造りは良くなっている。出遅れ癖をクリアして噛み合ってくれば。

サイモンラムセスは最後方からメンバー2位の35.3秒で追い込んで0.5秒差の4着。10歳馬がラストランでいつもとは違う追い込むレースをして4着に突っ込んだ。小倉大賞典で最低の14番人気で3着に激走した馬。今後は馬主が功労馬として少しの間でも種牡馬生活を送らせる予定。

サトノルークスは後方から伸び切れず1.0秒差の8着。上がりはメンバー5位の36.0秒。大外枠で位置取りが悪くなり、追ってもピリッとした脚を使えなかった。長い距離を使われて馬が少しズブくなっているのではないか。長い距離が合いそうだが、次走は小倉記念に向かう予定。

[Home]