CBC賞
レース回顧
ラブカンプーは2枠3番から好スタートを切って前半3F33.5秒で飛ばし、メンバー5位タイの35.2秒で後続を引き離してレースを制した。勝ちタイムは1分8秒7(稍重)。18年のスプリンターズS2着以降、15戦連続で7着以下に終わっていた馬が復活Vを飾った。復活できたのはスプリント路線のレベルが低いこともあるのだろう。今年になって調教の動きが良くなり穴気配があったため、シルクロードSで超絶の大穴(15番人気)として狙った馬が13番人気で激走した。穴で狙った馬はそのとき来なくても次走または数戦後に激走することが多い。これで右回りの芝1200m、52キロ以下、2番手以内につけたときは[1−1−1−0]。夏場に走るタイプで重馬場のセントウルSでファインニードルの2着に入った馬。馬場が乾いて内が有利になり、斎藤新騎手が強気な逃げを打ったことも良かったのだろう。2年目の斎藤新騎手は重賞初制覇となった。函館スプリントSでダイメイフジ(10人気)が2着に入ったように森田厩舎は夏のスプリント重賞に強い。今後はアイビスSD、北九州記念、セントウルSと例年通りのステップになりそうだ。
アンヴァルは2番手からメンバー5位タイの35.2秒で伸びて0.3秒差の2着。3着には2馬身差。内枠から内をロスなく回った馬が1〜3着を独占。馬場が乾く途中で内が有利になったことがプラスに働いている。人気馬が7番手より後ろからのレースになり、前を負かしに行く強い馬がいなかったことも良かったのだろう。スタートを決めて先行させた北村友騎手も上手く乗っている。夏馬タイプの牝馬のワンツー決着。最近は斤量の軽い牝馬の激走が目立つので注意したい。母と祖母は小倉2歳S勝ち馬。次走は北九州記念か。
レッドアンシェルは1枠2番から7番手につけ、メンバー7位タイの35.3秒で伸びて0.6秒差の3着。流れたため福永騎手が控えたが、前に行った2頭よりも上がりが0.1秒遅かった。57キロを背負っていたこともあるが、まだ完調ではないのだろう。昨年勝ったレースで陣営が仕上げたこともあり、馬体、気配は前走より良くなっていた。福永騎手で芝1500m以下なら[4−0−1−1]で複勝率83.3%。
タイセイアベニールは12番手からメンバー4位の34.7秒で伸びて0.6秒差の4着。直線で前が壁になって内に切り返すロスがあった。最後は鋭く伸びてきただけにもう1列前につけてスムーズなら連対できたかもしれない。4着に終わったが、重賞でやれるメドは立った。調教の動きが目立ったように今デキがいい。スタートダッシュがそれほど速くない点にリスクがあるが、少し展開が味方すれば重賞でも突っ込めそうだ。
クリノガウディーはスタートが遅く中団につけ、直線で前が詰まってスムーズさを欠き1.3秒差の12着。ガツンと切れるタイプでないだけにスタートを決めて先行できなかった時点で厳しくなった。前走高松宮記念で目一杯に走り、トップハンデ58キロも堪えたか。これまで3番人気以内では[0−0−0−3]で全て7着以下。人気になると走らないダイタクヘリオスのようなタイプか。和田騎手で巻き返しを期待したい。
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