中京記念
レース回顧

メイケイダイハードは中団の外からメンバー5位タイの34.8秒差で差し切って1分32秒7で優勝。単勝163倍のぶっちぎりの最低18番人気馬が制した。トロワゼトワルが逃げて前半3F34.0秒、5F57.5秒のハイペース。上がりは35.2秒、ラップは11.3−11.4−12.5秒。上がりの掛かる消耗戦になり、道中11番手以下につけた馬が1〜4着を独占。メイケイダイハードは芝1600mでは3戦とも10着以下に終わっていたが、中団から差し切って重賞初制覇。夏場走るタイプで最終調教は坂路で1番時計を出していた。これで阪神芝で53キロ以下では[3−0−0−0]。昨年9月に阪神芝1400mの3勝クラスを1分20秒4で勝ったが、2着馬ムーンチャイムは今日のオークランドTCT2着、4着アバルラータはオークランドTCT1着。夏の阪神の軽ハンデでの激走が連動した。酒井騎手はマーメイドSをサマーセントで勝つなど、最近重賞で乗れており、サマージョッキーズシリーズでトップに立った。今後は関屋記念、京成杯AHを使ってサマーマイルシリーズの優勝を狙うことになりそうだ。

ラセットは後方2番手からメンバー最速の33.9秒で追い込んでクビ差の2着。前走米子Sと同様に後方2番手から最速上がりで2着に突っ込んだ。前走OP特別2着で1キロ減の55キロは有利だったか。ここにきて末脚の威力が増し、着実にパフォーマンスを引き上げている。TVh杯を勝ったビリーバーといい、モンテロッソ産駒は切れる脚を使う馬が増えてきている。使い込んでいるため、状態面次第になるが、次走は関屋記念になりそうだ。

エントシャイデンは大外枠から中団の後ろにつけ、メンバー3位タイの34.7秒で内から伸びて0.1秒差の3着。川須騎手が内に入れて脚をタメ、内から捌いて持ってきた。まだ脚捌きは少し硬めだが、前向きさが戻って崩れにくくなっている。勝ち馬より2キロ、2着馬より1キロ重い56キロを背負っていた。大外枠でなければ勝っていたかもしれない。

ケイアイノーテックは中団の後ろからメンバー3位タイの34.7秒で外から伸びて0.1秒差の4着。調教診断で1位評価したようにデキは良かったが、位置取りが後ろ過ぎて馬券圏内に来れなかった。これだけ展開が嵌まっても来れないとなると脚質に幅を持たす必要がありそう。G1馬でハンデが重くなるのもネックになっている。

ギルデッドミラーは3番手からメンバー8位タイの35.3秒で伸びて0.3秒差の6着。先行して流れに乗ったが、結果的に前崩れの展開になったことが堪えた。勝負どころでミッキーブリランテに捲られて狭くなったことも影響している。G1で好走した馬でもアテにならない。外枠から外を回ると脚を使うため、内枠からロスなく回れそうなときに狙いたい。

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