関屋記念
レース回顧

サトノアーサーは出遅れて後方2番手を進み、直線で馬群を捌いて外に持ち出すとメンバー最速の33.7秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分33秒1。トロワゼトワルが逃げて前半3F34.6秒、5F57.8秒のやや速い流れ。後方2番手から追い込んだ馬と逃げた馬で決着。サトノアーサーは出遅れて道中内ラチ沿いをロスなく回って脚をタメ、直線で他馬とは違う大きなストライドで豪快に差し切った。18年のエプソムCを勝ってから勝ち切れないレースが続いていたが、良馬場でこれまでよりタメるレースをしてレースぶりが一変した。これで休み明けを除き、芝1600〜1800m、良馬場では[2−2−0−0]。ストライドの大きさを生かせる新潟外回りがベストなのだろう。戸崎騎手は怪我から復帰後重賞初勝利となった。今後は富士Sあたりを使ってマイルCSを目指すことになりそうだ。

トロワゼトワルは前半5F57.8秒で逃げ、直線で後続を引き離し、メンバー11位タイの35.5秒でまとめて0.2秒差の2着。ヴィクトリアマイルで1分31秒4で走って4着に粘った馬が1キロ減の54キロは有利だったか。前走中京記念17着、大外18番枠で人気の盲点になった。土曜の村上特別(1勝クラス)は1分33秒3で関屋記念に0.3秒差。荒れ馬場で速い流れに慣れていない馬が想定以上に走れなかった印象。これで7〜9月は[4−1−1−1]、左回りでは[2−1−0−0]。成績にムラがあるが、夏場の左回りでは安定して走っている。

アンドラステは中団の内からメンバー4位の34.7秒で伸びて0.4秒差の3着。道中揉まれて頭を上げていたが、最後に内からしぶとく伸びてきた。これまで揉まれた経験がなく、結果的に内枠がアダになった。土曜の新潟で岩田望騎手は乗れていたが、重賞になるとイマイチの騎乗が続いている。オルフェーヴル産駒の4歳牝馬。もう少しピリッとした脚を使えるようになれば重賞で勝ち負けできそうだ。

エントシャイデンは14番手からメンバー4位の34.4秒で大外から伸びて0.5秒差の6着。大外からジリジリと伸びてきたが届かなかった。もっと切れる脚を使える馬だが、馬場が少し重かった影響もあるか。位置取りも後ろ過ぎた。

プリモシーンは中団から全く伸びずに1.5秒差の15着。荒れ馬場が影響したのか、いつもの走りではなかった。昨年の府中牝馬Sと同じような負け方だった。走るときと走らないときの差が大きくなっている。

クリノガウディーは好位から早めに押し上げたが、直線で全く伸びずに3.6秒差の18着。直線でノドがなっていたため、無理をしなかった模様。今後は内視鏡検査をする予定。

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