札幌記念
レース回顧
ノームコアは内ラチ沿いの中団を進み、4コーナーから直線で外に出すとメンバー最速タイの34.5秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分59秒4。トーラスジェミニが逃げて前半5F60.3秒の緩い流れ。後半5Fは59.1秒、ラップは12.2−11.7−11.7−11.6−11.9秒。高速ラップの持続力が問われるレースになり、G1馬3頭で決着。ノームコアは道中ロスなく回って脚をタメ、勝負どころで外に出して差し切る理想的な内容で快勝。完璧な騎乗をした横山典騎手のゴールでのガッツボーズが印象的。インタビューでもかなり嬉しそうだった。息子の武史騎手は札幌で大活躍。父としていい見本を示せたか。ノームコアは宝塚記念を圧勝したクロノジェネシスの半姉。今後はひと息入れて天皇賞(秋)からマイルCSまたはエリザベス女王杯になりそうだ。姉妹対決が見られるかもしれない。
ペルシアンナイトは出遅れて内ラチ沿いの後方を進み、4コーナーから直線で外に持ち出すとメンバー最速タイの34.5秒で伸びて0.2秒差の2着。ノームコアに完璧に乗られて届かなかったが、18年のマイルCS以来連対を確保した。調教診断で1位評価にしたようにデキが戻っていた。休み明けを除き芝2000mで7番枠より内から[0−2−0−0]で皐月賞と大阪杯で2着。休み明けを除き、国内で直線が平坦なコースでは[2−1−2−0]。激走の条件が揃っていたため、穴馬◎で狙って正解だった。ハービンジャー産駒で適度に時計の掛かる馬場も合うのだろう。今後は毎日王冠または富士Sを使ってマイルCSを目指すことになりそうだ。
ラッキーライラックは2番手からメンバー6位タイの35.5秒で伸びて0.4秒差の3着。緩い流れで2番手につけて勝ちに行ったが、直線で伸び切れなかった。前半5F60.4秒の大阪杯ではメンバー2位の33.9秒でスパッと抜け出したが、少しタフな札幌の馬場が影響したのか直線ではジリジリだった。早めに動いて勝ちに行くと2、3着に負けることが多い。Mデムーロ騎手は5月中旬以降の重賞では[0−2−2−9]で未勝利。ラッキーライラックはG2[1−2−2−1]で現在5連敗中。今後は天皇賞(秋)からエリザベス女王杯になりそうだ。
ポンデザールは中団の外からメンバー4位の35.3秒で伸びて0.6秒差の4着。最後はイェッツトに迫られたが、ひと伸びして抜かせなかった。久々の芝2000m、このメンバーで4着なら今後のメドは立った。馬体が充実して本格化してきている。芝2200m重賞で3勝したサトノクラウンの半妹。エリザベス女王杯に出走したら注意したい。
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