キーンランドＣ
レース回顧
エイティーンガールは最後方から大外を回って押し上げ、メンバー最速の３４．７秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは１分１０秒６（重）。穴馬が６番人気で重賞初制覇。クールティアラが逃げて前半３Ｆ３４．８秒（重）の速い流れ。馬場が悪化して内が不利になり、外枠から外を通った馬が１〜５着を独占した。エイティーンガールは勝負どころで外から上がって前を射程圏に入れ、直線で強烈な末脚を繰り出して差し切った。函館スプリントＳ、ＵＨＢ賞は７着に終わったが、重馬場、外枠が有利な外差し馬場でレースぶりが一変した。シルクロードＳで後方から強烈な末脚で２着に突っ込んだが、１着アウィルアウェイは北九州記念で３着、４着モズスーパーフレアは同２着に入っている。これまで３戦連続で馬券圏外に終わったことがなく、一度好走すると連続して好走するタイプ。勝ったことでスプリンターズＳの優先出走権をゲット。スプリンターズＳは高速馬場の克服が課題になる。
ライトオンキューは中団から大外を回って早めに押し上げ、メンバー３位の３５．４秒で直線で抜け出したが、外からエイティーンガールに差されて０．２秒差の２着。自分から早めに動いて勝ちに行くレースをして直線で抜け出したが、エイティーンガールの末脚の威力に屈した形。勝ったエイティーンガールは５４キロ、ライトオンキューは５７キロ。斤量差も影響したのだろう。ドバイ遠征から立て直して完全にデキが戻った。能力の絶対値が高く、地力勝負に強いタイプ。Ｇ１でも通用しそうだが、スプリンターズＳは良馬場だと高速決着に対応できるかがカギになる。
ディメンシオンは中団の後ろからメンバー２位の３５．３秒で伸びて０．３秒差の３着。２走前のＣＢＣ賞で穴馬で狙った馬が９番人気で激走した。昨年の京成杯ＡＨで前に行って２着に粘ったが、そのときの１２００ｍ通過が１分７秒台だった。道悪をこなすタイプで外枠も有利に働いた。このレースを最後に引退して繁殖入りする予定。
ダイアトニックは中団から徐々に後退し、直線で全く伸びずにブービーの１５着。１枠１番から馬場の悪い内を通り、武豊騎手が外に持ち出したが、もう余力は残っていなかった。洋芝の重過ぎる馬場で５８キロも堪えたが、それにしても走らなかった。
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