札幌2歳S
レース回顧

ソダシは4番手から早めに動いて4コーナーで先頭に立ち、メンバー2位の36.7秒で後続を完封しレースを制した。勝ちタイム1分48秒2でレコード。ピンクカメハメハが逃げて前半5F59.2秒の速い流れ。レースのラスト3Fは36.9秒でラップは11.9−12.0−13.0秒。上がりの掛かる消耗戦になった。ソダシは外からユーバーレーベンに捲られて早めに動かざるをえなかったが、最後までしぶとく伸びて抜かせなかった。新馬戦はスローペースでラスト3F尻上がりラップで勝ったが、上がりの掛かる消耗戦で勝ったことを評価したい。時計の掛かる北海道の洋芝も合っているのだろう。白毛馬初のJRA芝重賞制覇となった。レコードで走って時計のメドは立ったが、今後は中央で決め手勝負に対応できるかがカギになりそうだ。

ユーバーレーベンは出遅れて最後方を進み、3コーナー手前から大外から一気に上がって先団に取りつき、メンバー最速の36.6秒で上がってクビ差の2着。4コーナーで逆手前で走って外に膨れて前に離されたが、直線で再度エンジンが点火してクビ差まで詰めた。淀みのない流れで消耗戦になったとはいえ、最後方から捲っていい脚を長く使い能力を示した。前走東京で不良馬場の新馬戦を勝ったが、札幌の洋芝でも全く問題なかった。ゴールドシップ産駒でタフな馬場が合っているのだろう。末脚の持続力は今後も大きな武器になる。

バスラットレオンは2番手からメンバー6位の37.2秒で上がって0.3秒差の2着。ソダシに交わされた後もしぶとく食い下がっていた。新馬戦は前半5F65.1秒のスローペースで今回は前半5F59.2秒で上がりの掛かる消耗戦になったが、しぶとく粘って地力を示した。リーディングトップの矢作厩舎の管理馬は2歳時から鍛えられている。キズナ産駒で速い上がりを繰り出せるタイプ。これから馬体がパンとすれば走ってきそうな馬。中央場所でも活躍できそうだ。

アオイゴールドは中団から押し上げてメンバー3位の37.0秒で上がって0.4秒差の4着。勝負どころでユーバーレーベンに外から捲られて早めに動くことになったが、最後までしぶとく伸びていた。前走は福島で1分53秒2(稍重)だったが、1分48秒6で走って4.8秒詰めている。ゴールドシップ産駒でタフな馬場が合う地力タイプ。条件が揃えば1勝クラスでチャンスがありそうだ。

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