シリウスS
レース回顧
カフェファラオは8番手の外からメンバー2位の36.9秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分57秒8。キメラヴェリテが逃げて前半5F61.2秒。中盤に流れが緩んだが、差し追い込み馬が上位を独占した。カフェファラオは前走JDDで惨敗したが、外を回って力で捻じ伏せ復活した。日曜の白川郷Sを勝ったハギノアレグリアスは1分56秒3でシリウスSより1.5秒速かった。シリウスSのレースレベルは高くなく、カフェファラオはメンバーに恵まれたから勝てたのではないか。ただし2〜4着馬は内をロスなく回っており、外を回って差したことはそれなりに評価できる。パドックを見る限り、休み明けで8分程度の仕上がり。寒くなると走るデカ馬のため、これから調子を上げてくるのではないか。体型的に大排気量エンジンを搭載している。ルメール騎手はG1を勝てるポテンシャルがあるとコメント。今後はキャリアを積んで秋の目標となるチャンピオンズCに向けてどこまでパフォーマンスを引き上げられるか。
サクラアリュールは1枠2番スタートから内ラチ沿いの中団につけ、勝負どころで内から上がって2番手に押し上げ、メンバー3位タイの37.0秒で伸びて0.1秒差の2着。道中流れが緩んで上がりが速くなったため、内をロスなく回ったことがかなりプラスに働いている。桃山S(ダ1900m)で1着同着のロードブレスはBSN賞、日本TV盃を連勝したが、サクラアリュールは前走三宮Sで8着に負けたことで7番人気の低評価。穴馬で狙って正解だった。これでダ1900〜2100mは[2−2−4−0]で3着以内を確保。今後も長めの距離を使っていくことになりそうだ。
エイコーンは2枠3番から内ラチ沿いの中団後ろにつけ、直線で内からメンバー3位タイの37.0秒で伸びて0.3秒差の3着。長期休養から復帰後、14、8、5着に終わった馬が9番人気で激走した。18年に条件戦を3連勝し、東京大賞典で5着に入った馬。前走までダ1900mは[2−1−0−0]で中京では[1−1−0−0]。花園Sで負かしたビスカリアはTCK女王盃を圧勝。10〜11月のダートは3戦3勝。激走の条件が揃っていたため大穴馬で狙って正解だった。叩き3戦目で馬体、気配が良くなっていた。フリオーソ産駒で地方の時計の掛かる馬場でも走れる馬。まずはどこかで賞金を加算したい。
ダノンスプレンダーは後方の内から馬群を捌いてメンバー3位の37.0秒で伸びて0.5秒差の4着。先行して2連勝してきたが、出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えた。狭いところを捌いて伸びてきたように内容は悪くない。2、3着馬と同じ上がりを繰り出しており、着差は位置取りの差。安田隆厩舎のロードカナロア産駒。馬体の造りが目立つため、これからOPで揉まれれば走ってきそうだ。少し詰めが甘いため、そこをクリアできるかがカギ。
アルドーレは後方3番手からメンバー6位の37.1秒で大外から追い込んで0.6秒差の6着。大外からカフェファラオに迫る勢いで伸びてきたが、ラスト1Fで一杯になった。中盤に流れが緩んだことでラスト3Fが12.7−12.3−12.4秒。内をロスなく回った馬が2〜4着に入る展開で大外から追い込むレースでは厳しかった。JBCレディスクラシック(京都)を勝ったアンジュデジールの半弟。もう少し行きっぷりが良くなれば重賞でもやれる。
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