スプリンターズS
レース展望
秋のスプリント王決定戦。過去10年で1番人気は[4−1−1−4]で5連対。日本馬は牡馬[3−0−1−2]、牝馬[1−1−0−1]。単勝1倍台は[1−0−0−2]で勝ったのはロードカナロアのみ。2番人気は[2−3−0−5]で5連対、3番人気は[2−2−0−6]で4連対。連対馬15が5番人気以内、残る5頭は9、10、11、11、13番人気。10番人気以下の激走が多い。過去5年の馬連は55倍、44倍、17倍、41倍、12倍で中穴決着が多い。人気馬を軸に人気薄を絡めて中穴を狙うのが妙味。
連対馬11頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した9頭のうち7頭にG1で3着以内があった。2度連対したストレイトガールは前走8、4着だった。前走4着以下に負けた馬でもG1実績があれば巻き返す。直線に急坂がある中山はパワーが問われる。459キロ以下の小柄な馬は[0−1−3−19]で1連対のみ。460〜479キロは5連対、480〜490キロは8連対。480キロ前後の中型馬が活躍。520キロ以上は[1−0−1−20]で連対馬は10番人気の香港馬のみ。日本馬は連対がなく不振が続いている。
グランアレグリアは安田記念を中団からメンバー最速の33.7秒で早めに抜け出し、1分31秒6(稍重)で2馬身半差で圧勝。アーモンドアイを相手にしなかった。高松宮記念は後方からメンバー最速タイの33.1秒で追い込んでハナ差の2着。前が残る馬場&展開で一頭だけ外から伸びてきた。今年は馬体が18キロ増え、前走492キロ。休み明けで太め残りでないことが条件。鞍上はルメール騎手。初の小回りの中山芝1200mで位置取りが後ろになり過ぎなければ。藤沢和厩舎は昨年タワーオブロンドンで制しており2連覇が懸かる。
モズスーパーフレアは高松宮記念を前半3F34.2秒で逃げ、直線でしぶとく粘ってハナ差の2位入線もクリノガウディーが斜行で降着になり1位に繰り上がった。重馬場でマイペースで逃げ、ラスト3Fを11秒台でまとめている。中山芝1200m[3−2−0−0]で昨年のスプリンターズSは前半3F32.8秒、後半3F34.4秒でまとめて1分7秒2で走り半馬身差の2着。勝ったのはタワーオブロンドン。タフな馬場より高速馬場が合うが、高松宮記念は重馬場だった。今週も中山の重賞は斤量の軽い牝馬のワンツー決着か。
セントウルS勝ち馬ダノンスマッシュ、函館スプリントS勝ち馬ダイアトニック、昨年の高松宮記念勝ち馬ミスターメロディ、北九州記念勝ち馬レッドアンシェル、キーンランドC勝ち馬エイティーンガール、同2着馬ライトオンキュー、高松宮記念1位入線のクリノガウディーなど。ダノンスマッシュは前走セントウルSを4番手からメンバー10位の34.1秒で早めに抜け出して1分7秒9で優勝。外枠、57キロを克服し、重賞6勝目を挙げた。安田隆厩舎のロードカナロア産駒。G1では[0−0−1−6]。内枠が理想も馬場次第か。
ダイアトニックは高松宮記念3着、函館スプリントS1着とスプリント路線で頭角を現してきた。前走キーンランドC15着は1枠、重馬場、58キロが堪えたもの。テン乗りの横山典騎手が騎乗する。ミスターメロディは前走セントウルS3着で復調気配。昨年のスプリンターズSは0.3秒差の4着。あとひと押しを福永騎手が何で補うか。レッドアンシェルは芝1200m[3−0−1−1]でCBC賞(不良)、北九州記念(稍重)を優勝。テン乗りのMデムーロ騎手が騎乗する。今年は馬場と展開がポイント。人気薄の大激走に注意。
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