秋華賞
レース展望

牝馬3冠の最終戦。過去10年で1番人気は[4−1−1−4]で5連対。オークス馬は[4−1−0−0]で勝った4頭のうち3頭は3冠馬だった。2番人気は[1−3−1−5]、3番人気は[4−0−1−5]で各4連対。連対馬18頭が5番人気以内、残る2頭は6、7番人気。過去10年馬連が50倍以上になったことはない。過去5年の馬連は27倍、35倍、15倍、8倍、21倍で20倍前後の決着が多い。

過去10年の連対馬は全て前走5着以内。前走6着以下は[0−0−2−57]で3着に入った2頭は前走ローズS7、18着だった。ローズS以外で前走6着以下は[0−0−0−27]。前走重賞以外は[1−2−2−55]、5番人気以内なら[1−2−0−2]で連対率60%。連対馬18頭に重賞3着以内があった。春のクラシックで好走し、前走ローズS、または紫苑Sで5着以内に入った馬が活躍している。

デアリングタクトは新馬、エルフィンS、桜花賞、オークスを4連勝した無敗の2冠馬。桜花賞は中団の後ろからメンバー最速の36.6秒で差し切り1分36秒1で優勝。重馬場、ハイペースの消耗戦で直線に向いたときに前とかなり差があったが、2番手から2着に粘ったレシステンシアの上がりを1.6秒上回る強烈な末脚で差し切った。前走オークスは後方からメンバー最速の33.1秒で差し切り2分24秒4で優勝。

1、2コーナーでごちゃついて位置取りが悪くなり、直線で馬群を捌くに手間取ったが、一頭だけ次元の末脚で差し切った。無敗の2冠達成は1957年のミスオンワード以来63年ぶり。秋華賞では史上初となる無敗の牝馬3冠に挑む。3歳牝馬同士であっさり勝てないようでは今年のジャパンC、来年の凱旋門賞は勝てない。馬場、展開、位置取り、コース取りなど関係ない強さで3冠達成できるのか注目したい。

ローズS勝ち馬リアアメリア、オークス2着馬ウインマリリン、紫苑S勝ち馬マルターズディオサ、オークス3着馬ウインマイティー、前走ローズS2着のムジカ、3着のオーマイダーリン、5着のクラヴァシュドール、前走紫苑S2着のパラスアテナ、4着のマジックキャッスル、クイーンC勝ち馬ミヤマザクラ、フローラS2着馬ホウオウピースフルなど。土曜が曇り時々雨、日曜が曇り時々晴れの予報。少し緩い馬場になりそうだ。

リアアメリアは内ラチ沿いの2番手から直線で早め先頭から後続を引き離し1分59秒9で2馬身差で圧勝。出遅れて後方からのレースが続いていたが、2番手から抜け出す正攻法のレースで快勝。今年は逃げ馬が不在。ローズSのように先行策か。ウインマリリンはフローラSを先行抜け出しで1分58秒7で優勝。前走オークスは2番手から抜け出して0.1秒差の2着。芝2000mは3戦3勝。得意の小回りコースで地力発揮か。

マルターズディオサは重馬場の桜花賞8着、距離2400mのオークス10着に終わったが、それを除くと[4−2−0−0]でチューリップ賞1着、紫苑S1着、阪神JF2着がある。G1でキズナ産駒は[0−1−0−14]。ウインマイティーはオークスで好位から早めに抜け出して0.2秒差の3着。前走紫苑Sは8枠から出遅れ、後方から追い込んで0.3秒差の6着。ゴールドシップ産駒。少しタフな馬場が合っている。


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