ファンタジーS
レース回顧
メイケイエールは中団から掛かって4番手に押し上げ、メンバー3位タイの34.5秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイム1分20秒1の2歳レコード。フリードが逃げて前半3F34.1秒、5F56.6秒の速い流れ。メイケイエールは道中掛かって普通なら惨敗するケースだが、小倉2歳Sでも掛かっていたように掛かってもその後に落ち着けば息が入るようだ。父は新種牡馬ミッキーアイルで祖母はユキチャン。白毛一族が3戦3勝で重賞2連勝というのは、アルテミスSを勝ったソダシと同じ。次走は未定だが、阪神JFに向かうことになりそうだ。無敗の白毛一族ソダシとの初対決が楽しみだ。
オパールムーンは最後方からメンバー最速の33.5秒で大外から伸びて0.1秒差の2着。横山典騎手がお得意の最後方から大外一気で持ってきた。前半5F56.6秒の速い流れで展開も味方したが、キャリア1戦でガツンと切れる脚を使えたことは今後に繋がりそうだ。前走札幌芝1500mの新馬戦では3着ククナ(アルテミスS2着)を子供扱いしている。昆厩舎の管理馬は心肺機能が高く、息の入りにくい1400mに強い。半兄に10歳まで走ったサイモンラムセスがいる。非社台の昆厩舎。息の長い活躍を期待したい。
ラヴケリーは2番手からメンバー8位の35.0秒でしぶとく伸びて0.3秒差の3着。一緒に前に行った2頭は直線で失速して惨敗しただけによく粘っている。カレンブラックヒル産駒で心肺機能がそこそこ高いのだろう。逃げ差し自在で脚質に幅があるのは今後も強みになる。
サルビアは2番手につけたが、直線で一杯になり1.3秒差の10着。道中ずっと折り合いを欠いて自滅した。速い流れで3頭横並びの真ん中で息が走らなかったことも影響している。幸騎手は昨年以降の芝重賞では[0−1−1−64]、昨年7月以降は[0−0−0−54]。OP特別でも不振。下級条件で狙いたい。
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