みやこS
レース回顧
クリンチャーは3番手からメンバー3位の37.3秒で抜け出して3馬身差で圧勝した。勝ちタイム1分49秒9は優秀。ベストタッチダウンが逃げて前半5F60.5秒。4F目から12.1秒以下のラップがラスト1Fまで続き、ラスト1F13.2秒。消耗戦で上がりが掛かり、スタミナ&持久力のある馬が上位を独占した。クリンチャーはダートでは中団より後ろから捲るレースをしていたが、3番手から抜け出す盤石のレースぶりで一気にパフォーマンスを引き上げた。良馬場の速い流れで持久力勝負が合うのだろう。芝では京都記念を勝っており、芝ダートで重賞制覇となった。次走はチャンピオンズC。速い流れで持久力勝負ならやれる可能性が出てきた。ただし左回りの芝戦では惨敗続き。初めてとなる左回りのダートがポイントになる。
ヒストリーメイカーは中団からメンバー2位の37.6秒で伸びて0.5秒差の2着。重賞では4戦連続で4着が続いていたが、2戦2勝の阪神ダートで2着に入りようやく賞金を加算できた。阪神ダ2000mの仁川Sでクリンチャーを完封して勝ったが、そのときは斤量3キロ差だった。今回は1キロ差で逆転された。これで地方での勝利を入れると14勝目。6歳馬でも衰えはなく、経験を積んで力をつけている。
エイコーンは最後方からメンバー3位の37.7秒で追い込んで1.2秒差の3着。シリウスSで3着に入った馬がまた9番人気で3着に突っ込んだ。上がりの掛かる消耗戦で展開が嵌まったこともあるが、長い休養から復帰してだいぶ復調してきている。ダ1800mは[2−3−1−1]、ダ1900mは[2−1−1−0]。今後もこれくらいの距離で堅実に走りそうだ。
エアアルマスは2番手から逃げたベストタッチダウンを潰して先頭に立ったが、直線で一杯になって1.3秒差の4着。休み明けで馬体14キロ増で太め残り。松山騎手が外枠から先行し負荷をかけるレースをして次走チャンピオンズCの叩き台に徹した印象。東海Sでヴェンジェンス、インティに勝った馬。これで息ができればチャンピオンズCでやれそうだ。砂を被らないことが条件になる。
ベストタッチダウンはずっとエアアルマスに外からマークされ、3、4コーナーで早めに来られて直線で一杯になり10着。ずっとプレッシャーをかけられて息が入らなかったか。脚抜きのいい馬場ですんなりとしたレースでは強いが、まだモロさが同居している。橋口慎厩舎は重賞[1−3−4−65]でグレイスフルリープ(JBCスプリント・京都)の1勝のみ。重賞で3番人気以内では[0−2−2−4]で未勝利。
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