武蔵野S
レース回顧
サンライズノヴァは後方13番手で脚をタメ、直線で外からメンバー最速の35.4秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイム1分35秒0は優秀。メイショウワザシが逃げて前半3F34.2秒、5F58.6秒の速い流れ。確たる逃げ馬不在で前に行く人気薄がこんなに飛ばす必要はないが、なぜか速い流れになり差し追い込み馬が上位を独占した。サンライズノヴァは速い流れで差し馬向きの展開になり、得意の東京ダ1600mで末脚が爆発した。ユニコーンS、18年の武蔵野Sを勝った馬が得意の東京ダ1600mで重賞3勝目を挙げた。少し脚抜きのいい馬場が合うタイプ。中央の良馬場での勝利は18年グリーンチャンネルC以来2年ぶりとなった。6歳馬でも衰えはなく今が充実期。次走はチャンピオンズCに向かう予定。18年のチャンピオンズCは1.1秒差の6着。前崩れの展開になるかがカギになる。
ソリストサンダーは中団の外からメンバー2位タイの35.6秒で伸びて0.1秒差の2着。前走休み明けの福島民友Cで3着に入った馬が重賞初挑戦で11番人気で穴をあけた。直線で社台の1番人気タイムフライヤーに外から被せて左鞭で威嚇。社台に怒られそうな行為だが、北村宏騎手は今年の重賞で社台の人気馬に騎乗していない。そのストレスもあるのだろう。2歳時のプラタナス賞(東京ダ1600m)で1分36秒2(不良)でレコード勝ちしたルヴァンスレーヴに2馬身差の2着に入った馬。5歳秋を迎えて一気にパフォーマンスを引き上げた。高柳厩舎はヴァニラアイス、テーオーケインズなどダートで走る馬が多い。
エアスピネルは7番手からメンバー4位タイの36.1秒で上がって0.3秒差の3着。外から来たソリストサンダーと併せ馬で伸びてきたが、最後に競り負けた。初ダートのプロキオンSでサンライズノヴァに0.3秒差の2着に入った馬。プロキオンSではサンライズノヴァと3キロ差だったが、今回は2キロ差で同じ0.3秒差。前走エルムSは7着に終わったが、まともに走れなこれぐらいやれるのだろう。三浦騎手は重賞で駄乗が目立つが、東京ダ1600mは得意。調教の動きが良くなっていたように馬も調子を上げていた。
タイムフライヤーは7番手からメンバー4位タイの36.1秒で上がって0.4秒差の4着。直線でソリストサンダーに寄られてスムーズさを欠いたことが堪えている。スムーズなら勝ち負けできたとルメール騎手はコメントしたが、最後の脚色を見る限り連対できたかは微妙なところ。芝を含め、これで左回りでは[0−2−0−4]で未勝利。次走はチャンピオンCに向かう予定。左回りの克服がカギになる。
モズアスコットは後方からメンバー6位タイの36.3秒で伸びて0.9秒差の7着。南部杯では2番手につけて2着に粘ったが、59キロが影響したのか、位置取りが悪くなり、直線でも伸び切れなかった。走るときと走らないときの差が大きくなっている。フランケル産駒の6歳馬。ピークを過ぎているのだろう。
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