デイリー杯2歳S
レース回顧

レッドベルオーブは中団からメンバー最速の34.0秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイム1分32秒4は2歳レコード。前走芝1200mで逃げ切ったスーパーウーパー(武豊騎手)が逃げて前半5F58.1秒の速い流れ。8頭立てでこんなに飛ばす必要はないが、高速馬場でスーパーウーパーが飛ばして速い流れになり、レコード決着になった。レッドベルオーブは勝負どころで手応えが良く、先に抜け出したホウオウアマゾンとの叩きを制した。前走中京芝1600mの未勝利戦を1分33秒1のレコードで圧勝した馬がまたレコードで制した。昨年のデイリー杯2歳Sを全兄レッドベルジュールが勝っており兄弟制覇となった。ノーザンファーム生産のディープインパクト産駒。大事に仕上げる藤原英厩舎の管理馬が2戦連続でレコード勝ち。タフなレースが続いたため、次走朝日杯FSは状態面に注意したい。

ホウオウアマゾンは2番手からメンバー2位タイの34.2秒で伸びて頭差の2着。レッドベルオーブに交わされてからもしぶとく食い下がっていた。母ヒカルアマランサスはヴィクトリアマイル2着馬。サリオスをゴツくしたようなタイプでパワー型に映るが、前4走は2、1、1、2着で上がりは2、1、1、2位。母ヒカルアマランサスは強烈な末脚を繰り出した馬。どこかで脚質転換するかもしれない。社台馬主の馬は出走がなかったが、1、2着ノーザンファーム生産馬、3着社台ファーム生産馬。生産牧場賞はG2では1着65万円、2着45万円、3着16万円。社台は生産馬で稼いでいる。騎手も空気を読むので注意したい。

スーパーホープは後方からメンバー2位タイの34.2秒で伸びて0.2秒差の3着。これで[1−1−2−1]で4着以内を確保し、上がりは全てメンバー1、2位。プールヴィルの半弟でキズナ産駒。プールヴィルは芝1400mがベストだが、スーパーホースは芝1600mでも問題なさそうだ。

カイザーノヴァは2番手から伸び切れず0.9秒差の5着。差し追い込みタイプが速い流れにも関わらず2番手につけて自滅した。モーリス産駒だが、非社台生産馬。ただし北海道で走ってきたカイザーノヴァに1分32秒台の決着は速過ぎたこともある。矢作厩舎の管理馬は惨敗してもあっさり巻き返すので注意したい。

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