京都2歳S
レース回顧
ワンダフルタウンは7番手の外からメンバー最速の35.0秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分1秒6。タガノカイが逃げて前半5F61.1秒のスローペース。中盤からラップが落ちず、上がりの掛かるレースになり差し馬が上位を独占した。ワンダフルタウンはスタートが少し遅く後方からのレースになったが、外を回っていい脚を長く使い、最後は力で捻じ伏せた。新馬戦でダノンザキッド(東スポ杯2歳S)の2着に入り、未勝利戦を1分46秒5(稍重)のレコードで8馬身差で圧勝した馬が距離延長、差すレースで重賞初制覇。これで4戦とも上がりはメンバー最速。芝2000mで勝ったため、次走はホープフルSか。賞金を加算できたため、休養して皐月賞トライアルから使う手もありそうだ。
ラーゴムは5番手からメンバー3位タイの35.3秒で上がって0.1秒差の2着。勝負どころで外から動いて直線でバスラットレオンを交わして先頭に立ったが、少し詰めが甘くなり、外からワンダフルタウンに交わされた。斉藤崇厩舎の管理馬で仕上がりは良かったが、伸び切れないのは武豊騎手が騎乗していたこともあるのだろう。今年の芝重賞で武豊騎手は4コーナー7番手以下では[1−0−0−25]で連対はサトノインプレッサ(毎日杯)のみ。良馬場では[0−0−0−18]。敢えて何が原因かは書かないが、差し追い込み馬に騎乗したら軽視したい。
マカオンドールは中団から馬群を割ってメンバー3位タイの35.3秒で伸びて0.2秒差の3着。直線でごちゃついたが、最後に鋭く伸びて3着を確保。岩田騎手が馬込みで我慢して切れ味を引き出した。2走前に中京芝2000mを中団からメンバー最速の35.0秒で差し切り2分1秒2のレコードで勝った馬。そのときも後半のラップが落ちないレースだった。タフなレースに強いゴールドシップ産駒。人気なりにくいタイプ。またどこかで穴をあけそうだ。
グロリアムンディは後方2番手から内を突いてメンバー2位の35.1秒で伸びて0.4秒差の4着。テリオスルイ(菱田騎手)に外からマークされて外に出せず仕方なく内を突いたが、スムーズさを欠いて脚を余した。吉田和美氏の1番人気馬が福永騎手が下手に乗って4着。キャリア1戦と少なく、新馬戦が前半5F64.6秒(稍重)のスローペースだった影響もあるのだろう。新馬戦の勝ちっぷりから重賞でやれる力を持っている。
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