京阪杯
レース回顧

フィアーノロマーノは7番手の外からメンバー4位タイの33.7秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分8秒2。ジョーカナチャンが逃げて前半3F33.6秒。差し馬向きの展開になり、1、3、4、5着に差し追い込み馬が入った。フィアーノロマーノは中団の外から力で捻じ伏せて重賞2勝目。函館スプリントSで4着に入った馬が3戦連続芝1200mを使って重賞を制した。これで阪神芝は[3−2−0−0]。11〜12月のG2以下では[4−1−0−1]。冬場走る550キロを超えるデカ馬が得意の阪神で激走した。吉田隼騎手は今年重賞5勝目。7月から毎月重賞を勝っている。次走は昨年2着の阪神カップになりそうだ。

カレンモエは2番手からメンバー10位タイの34.3秒で抜け出したが、最後にフィアーノロマーノの交わされてクビ差の2着。差し追い込み馬が上位を独占する中、2番手から抜け出して粘ったことを評価したい。4コーナーから直線で外に出したが、そのロスがなければ勝っていたのではないか。松若騎手がテン乗りだった影響があるのかもしれないが、直線での追い方もおかしかった。フィアーノロマーノの馬主は吉田和美氏。土曜の京都2歳Sでは吉田和美氏の1番人気グロリアムンディが福永騎手の駄乗で5着に負けている。カレンモエは父ロードカナロア、母カレンチャンの良血馬。今後はシルクロードSから高松宮記念を目指すことになりそうだ。

ジョーアラビカは後方から内を突いてメンバー最速タイの33.5秒で追い込んで0.1秒差の3着。前走3勝クラスを勝った馬が12番人気で激走した。スプリント路線はレベルが低いため、上がり馬でも通用している。これで阪神の良馬場では[2−1−2−0]。坂のある阪神も合うのだろう。

シヴァージは後方からメンバー最速タイの33.5秒で追い込んで0.2秒差の5着。これで前5走は5、5、10、5、5着。最速上がりを繰り出して5着に負けるのがパターンになっている。惨敗が続いて誰も買わなくなって人気が落ちたら狙ってみたい。本来は好位につけられるタイプ。人気が落ちると好位づけがある。

レッドアンシェルは中団から全く伸びずに14着。前走G1のスプリンターズSを使った影響があったのか、発汗して気配が落ちていた。今年の芝重賞で幸騎手は[0−0−0−38]。OP特別は[1−0−1−14]で1連対のみ。芝のOP以上ではほとんど来ないので注意したい。こういうデータを知らないと損をする。競馬新聞でこの馬に本命◎、対抗○をつけた人はデータを分析できていない人です。ご注意を。

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