チャレンジC
レース回顧

レイパパレは2番手からメンバー3位タイの34.4秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分59秒9。ジェネラーレウーノが逃げて前半5F62.0秒のスローペース。後半5F57.9秒でラスト4Fは11.4−11.1−11.4−11.9秒。高速ラップの持続力が問われるレースになった。レイパパレは早めにジェネラーレウーノを交わして先頭に立ち、外から伸びたブラヴァスを完封して重賞初制覇。前走大原Sを馬なりで1分46秒3(稍重)で楽勝したのはやはりダテではなかった。まだ能力に馬体が追いついていないが、高性能エンジンを搭載している。今年デビューして5戦し賞金を加算できたため、今後はひと息入れることになりそうだ。今後も連勝が続くかどうかは陣営の適性の見極めとレース選択次第になる。

ブラヴァスは大外枠から中団の外につけ、メンバー最速の34.1秒で伸びて0.2秒差の2着。これで芝2000mのG3では4、2、1、2着で堅実に走っている。母ヴィルシーナ(牝馬3冠2着、ヴィクトリアマイル2勝)も堅実に走る馬だった。前半5F62.0秒のスローペースで本来ならもっと前に行けるが、福永騎手が社台の1番人気レイパパレを負かさないように騎乗したのか。レイパパレのキャロットファームが今年G1未勝利で賞金を加算したい面もあるのだろう。勝った新潟記念は社台の人気馬がいなかった。重賞を使って少しずつ地力が強化されている。来年は大阪杯を狙ってきそうだ。

15年以降のG1、ノーザンファーム生産馬の馬主別成績

サンデーR 17-13-13-62
シルクHC 12-7-4-35
キャロットF 9-9-1-54
吉田勝己 2-4-1-9
サトミホース  2-2-2-21
NICKS 2-1-3-5
近藤旬子 2-1-1-6
佐々木主浩 1-2-2-10
金子真人HD 1-1-7-43
野田みづき 1-0-3-16
DMMドリームC 1-0-2-3
池谷誠一 1-0-1-4
三田昌宏 1-0-1-5
近藤利一 1-0-1-3
大塚亮一 1-0-1-1
ダノックス 1-0-0-7
森田藤治 1-0-0-3
中西忍 1-0-0-1

57Rのうち40Rで社台馬主が勝っている。勝率70%。
セレクトセール等で高額で貢献した馬主が1、2勝。

ヒンドゥタイムズは1枠1番から内ラチ沿いの4番手につけ、直線で外に出してメンバー3位タイの34.4秒で伸びて0.3秒差の3着。武豊騎手が内枠を生かしてロスなく回りレイパパレを追ったが、同じ上がりタイムで交わさせなかった。これでOP以上では3、4、4、3着。詰めが甘く勝ち切れないレースが続いている。それでも少しずつ地力が強化されており、メンバー次第でG3なら勝ち負けできそうだ。

サトノクロニクルは後方からメンバー2位の34.2秒で伸びて0.6秒差の4着。12頭以下、右回り、良馬場では[2−5−0−1]でチャレンジC1着、阪神大賞典2着、小倉記念2着もこの条件だった。激走の条件が揃っていたが、スローペースで後方2番手からでは厳しかった。条件が揃わないと全く走らないタイプ。また条件が揃ったときに狙ってみたい。

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