小倉大賞典
レース展望

ローカルのハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2−1−2−5]で3連対。4歳馬は[2−1−1−3]、5歳馬は[0−0−1−2]。2番人気は[1−1−1−7]、3番人気は[2−0−0−8]で各2連対。6〜9番人気が7連対、10番人気以下が3連対。過去5年の馬連は27倍、97倍、146倍、18倍、224倍で荒れている。人気馬同士の決着は1回のみ。人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬14頭に小倉芝中距離で連対があった。昨年の勝ち馬カデナは小倉記念2着馬。小倉は平坦小回りコースで先行馬には器用さ、差し追い込み馬には捲る脚が問われる。小倉で実績のある馬を重視。関東馬は[1−2−3−22]、関西馬は[9−8−7−103]。関東馬は4、6、15番人気が連対。牡馬は[10−9−10−110]で19連対、牝馬は[0−1−0−15]で1連対のみ。関西牡馬を重視したい。

ボッケリーニは前走中日新聞杯を1枠1番から6番手につけ、最速の33.5秒で差し切って重賞初制覇。芝1800mは[3−3−0−0]、小倉芝1800mは[1−1−0−0]で昨年の小倉日経オープンでサラキアに0.2秒差の2着がある。池江厩舎の管理馬でラブリーデイの全弟。前走から2キロ増の57キロがどう影響するか。松山騎手がフェブラリーSでエアアルマスに騎乗するため、テン乗りの浜中騎手に乗り替わる。

カデナは昨年の小倉大賞典をメンバー最速の35.1秒で差し切って1分46秒3で勝っている。道中内ラチ沿いをロスなく回って脚をタメ、直線で外に出すと強烈な末脚で差し切り、17年弥生賞以来3年ぶりの重賞を制した。小倉記念でメールドグラースとクビ差の接戦をしたのはダテではないことを示した。近走不振だが、小倉芝は[1−1−0−0]。トップハンデ58キロ。東京新聞杯をカラテで勝った菅原騎手が持ってくるか。

中山牝馬S&福島牝馬S勝ち馬フェアリーポルカ、愛知杯勝ち馬デンコウアンジュ、小倉記念勝ち馬アールスター、福島記念勝ち馬バイオスパーク、同2着馬ヴァンケドミンゴ、昨年の函館記念勝ち馬アドマイヤジャスタ、ディセンバーS勝ち馬トーラスジェミニなど。フェアリーポルカは芝1800m[3−0−0−2]、右回りなら[3−0−0−1]。小倉の愛知杯(重)は0.2秒差の4着。ベストの芝1800mで巻き返すか。

デンコウアンジュはG3[3−0−3−13]でアルテミスS、福島牝馬S、愛知杯を勝っている。今の小倉は大外一気が決まりやすいため、脚質はマッチしている。2月末で引退し調教師に転身する蛯名騎手は全十場重賞制覇が懸かっている。これまで蛯名騎手では[0−1−2−11]で勝ったことがないが、蛯名騎手が引退前に渾身の騎乗で持ってくるか。ちなみにアンジュとはフランス語で「天使」という意味。

過去10年でノーザンF生産馬は[1−3−5−27]で3番人気が勝ち、8、8、9番人気が2着、1、2、4、5、5番人気が3着。2着に個人馬主の人気薄が来る傾向がある。今年はアドマイヤジャスタ、ヴァンランディ、ディアンドル、フェアリーポルカ、ボッケリーニが該当する。社台F生産馬は[1−0−0−11]だが、今年は出走がない。G1に繋がらないローカルG3で社台の馬はそれほど活躍していない。

穴っぽいところではドゥオーモか。昨年の小倉大賞典で後方2番手から2位タイの35.8秒で捲って0.3秒差の2着。前走2勝クラスを勝った馬が格上挑戦、52キロの軽ハンデで10番人気で激走した。函館記念ではアドマイヤジャスタに0.2秒差の2着に入り、3着バイオスパーク、4着トーラスジェミニに先着。小倉芝1800m[1−1−1−0]。ハンデは函館記念と同じ53キロ。8歳馬だが、今年は4歳馬がいない。

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