菊花賞
レース展望

過去10年で1番人気は[6−0−2−2]で6連対。単勝1倍台は[4−0−0−0]。神戸新聞杯勝ち馬は単勝2.3倍以下なら[5−0−0−0]。2番人気は[0−3−0−7]で3連対、3番人気は[2−0−2−6]で2連対。6〜9番人気は3連対、10番人気以下は1連対。過去5年の馬連は35倍、106倍、23倍、46倍、9倍で荒れている。長距離G1は波乱傾向。人気馬に人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬19頭が前走3着以内。神戸新聞杯3着以内、セントライト記念で連対した馬が活躍している。セントライト記念9着から連対したクリンチャーは皐月賞で4着があった。前走条件戦は[0−1−4−45]で連対は昨年のアリストテレスのみ。連対馬13頭が前走神戸新聞杯3着以内。過去10年神戸新聞杯で3着以内に入った馬が必ず連対しており、8年で勝っている。今年はG1馬の出走がない。神戸新聞杯は不良馬場だった。

ステラヴェローチェは[3−1−2−1]で共同通信杯5着を除き3着以内を確保。皐月賞は後方から2位タイの36.7秒で上がって0.5秒差の3着。テン乗りの吉田隼騎手が馬場の荒れた内を突いて伸びてきた。ダービーは13番手から最速タイの33.4秒で追い込んで0.2秒差の3着。前半流れに乗れず、位置取り後ろ過ぎた。前走神戸新聞杯は後方2番手から最速の35.6秒で差し切って2分18秒0(不良)で優勝。

クロノジェネシスと同じバゴ産駒で稍重以上[3−0−1−0]の道悪巧者。不良馬場でダービー馬シャフリヤールを相手にしなかった。バゴ産駒は10年の菊花賞をビッグウィークが勝っている。先週の秋華賞で1番人気で10着に終わった吉田隼騎手と須貝厩舎のコンビ。吉田隼騎手は芝3000m以上[0−2−1−17]、菊花賞は[0−1−1−2]でフォゲッタブルで2着、ゴールドアクターで3着がある。須貝厩舎は菊花賞[1−0−0−3]で12年にゴールドシップで制している。週末は晴れ時々曇りで雨は降らない予報。

オーソクレースは[2−1−1−0]で3着以内を確保。ホープフルSは好位から伸び切れず0.2秒差の2着に負けたが、4コーナーでランドオブリバティの逸走に驚いて外に膨れて減速したことが堪えた。前走セントライト記念は中団から4位タイの35.3秒で伸びて0.4秒差の3着。長期休み明けで直線でエンジンが点火するまで時間が掛かった。母はエリザベス女王杯と宝塚記念を勝ったマリアライト。母と同様に見た目の馬体よりも走るタイプ。キャロットF、ノーザンF生産、ルメール騎手。大外18番枠に入ったのはなぜか。

神戸新聞杯2着馬レッドジェネシス、同3着馬モンテディオ、皐月賞2着馬タイトルホルダー、セントライト記念勝ち馬アサマノイタズラ、同5着馬ヴィクティファルス、ラジオNIKKEI賞勝ち馬ヴァイスメテオール、すみれS勝ち馬ディープモンスター、2連勝中の牝馬ディヴァインラヴなど。レッドジェネシスは前走神戸新聞杯を7番手から4コーナーで内をショートカットし、2位の35.9秒で上がって半馬身差の2着。ディープインパクト産駒でも地力タイプ。過去10年の菊花賞で川田騎手は[0−0−1−7]で3着止まり。

過去10年でノーザンF生産馬は[4−6−5−48]で1、1、3、7番人気が勝ち、2、2、2、4、8、9番人気が2着、1、1、5、10、13番人気が3着。他の重賞よりも人気薄が激走することが多く、10番人気以下が3着に入っている。アリーヴォ、ヴァイスメテオール、ヴィクティファルス、オーソクレース、グラティアス、ステラヴェローチェ、セファーラジエル、ディヴァインラヴ、レッドジェネシスが出走する。社台F生産馬は[0−1−2−20]で4番人気が2着、3、6番人気が3着。モンテディオが出走する。

穴っぽいところでは、ディヴァインラヴ。小倉芝2600mのタイランドCは3番手から最速の34.0秒で抜け出して2分37秒9で優勝。前走中京芝2200mの木曽川特別は3番手から2位の34.4秒で抜け出して2分12秒4で優勝。2戦ともスローペースだったが、後半5Fは57.6秒、58.4秒で全て11秒台のラップだった。今年のメンバーで芝1800m以上のレースを後半5F58.5秒以下で勝った馬はディヴァインラヴしかいない。ただし先週の阪神は上がりの掛かるタフな馬場だった。馬場造園課のマジックが出るか。

菊花賞を牝馬が勝てば1947年のブラウニー以来74年ぶりとなる。芝3000m以上では1997年の嵐山Sをアドマイヤラピスが勝ったが、それ以降は[0−6−7−57]。1986年以降、芝3000m以上のG1で牝馬は[0−0−1−25]。今年の天皇賞ではカレンブーケドールが3着、ウインマリリンが5着。19年の菊花賞ではメロディーレーンが5着に入った。今年はG1馬が不在。ディヴァインラヴの父はエピファネイア。過去10年の菊花賞で福永騎手は[2−3−0−5]でエピファネイア、コントレイルで制している。

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