エリザベス女王杯
レース展望

3歳馬と古馬が争う女王決定戦。過去10年の1番人気は[2−3−2−3]で5連対。3歳馬は[0−2−1−0]、古馬は[2−1−1−3]で昨年ラッキーライラックが制した。2番人気は[1−1−1−7]で2連対、3番人気は[4−0−2−4]で4連対。6〜9番人気が6連対、10番人気以下が1連対。過去5年の馬連は137倍、80倍、98倍、33倍、22倍で中穴以上の決着が続いている。

連対馬20頭のうち14頭にG1連対、3頭にG2勝ちがあった。メンバーレベルが高く、G1実績馬が活躍している。G1連対、G2勝ちがない3頭は道悪だった。雨で馬場が渋ったら道悪巧者に注意。連対馬15頭が前走3着以内。秋華賞、府中牝馬Sで好走した馬が活躍。前走4着以下から連対した5頭のうち4頭が府中牝馬S4、5、5、7着、1頭がオールカマー5着。前走8着以下は[0−0−1−40]。

レイパパレは[6−0−1−1]でデビューから6連勝で大阪杯(重)を4馬身差で優勝。2走前の宝塚記念は2番手から4位の35.0秒で上がって0.5秒差の3着。クロノジェネシスに差され、最後にユニコーンライオンに差し返された。前走オールカマーは2番手から8位タイの35.6秒で上がって0.4秒差の4着。伸び切れないのは、芝2200mが微妙に長いのか、56キロが重いのか。3戦連続で芝2200m、56キロ。デビューから川田騎手が騎乗してきたが、ルメール騎手に乗り替わる。大逃げする手もあるか。

アカイトリノムスメは[4−1−0−2]で前走秋華賞を好位の外から3位タイの35.9秒で抜け出して2分1秒2で優勝。父ディープインパクト、母アパパネの3冠馬配合の超良血馬が母子制覇を達成。差し追い込み馬が上位を独占した芝2400mのオークスで2着に入っており距離はこなせる。過去10年で秋華賞馬は[1−1−0−3]、1番人気はおらず、2番人気なら[1−1−0−1]でメイショウマンボが勝ち、アヴェンチュラが2着。母の3冠馬アパパネはエリザベス女王杯で1番人気で3着だった。鞍上は戸崎騎手。

日経賞&オールカマー勝ち馬ウインマリリン、目黒記念勝ち馬ウインキートス、ダービー卿CT&クイーンS勝ち馬テルツェット、中山牝馬S勝ち馬でヴィクトリアマイル2着のランブリングアレー、阪神牝馬S勝ち馬デゼル、マーメイドS勝ち馬シャムロックヒル、同2着馬クラヴェル、昨年の6着馬ソフトフルート、忘れな草賞勝ち馬ステラリアなど。土曜は晴れ、日曜は晴れ時々曇りで雨は降らない予報。阪神は連続開催の4日目で今週もAコースで行われる。高速馬場ではなく、適度に時計、上がりが掛かっている。

ウインマリリンは前走オールカマーを先行抜け出しで2分11秒9で優勝。直線で前が詰まって切り替えるロスがあったが、そこからひと伸びして差し切った。昨年のエリザベス女王杯は差し追い込み馬が上位を独占する中、先行して0.4秒差の4着に粘っている。横山武騎手は勝てばG1−3連勝となる。ウインキートスは目黒記念で重賞初制覇。前走オールカマーは好位から最速タイの35.1秒で上がって0.3秒差の2着。芝2200mは[1−2−0−0]だが、初の関西遠征、56キロがどう出るか。丹内騎手が騎乗する。

過去10年でノーザンF生産馬は[5−4−8−45]で1、3、3、3、6番人気が勝ち、1、2、5、6番人気が2着、1、2、3、3、4、4、5、6番人気が3着。アカイトリノムスメ、エアジーン、クラヴェル、テルツェット、レイパパレが出走する。社台F生産馬は[1−3−0−23]で3番人気が勝ち、1、1、12番人気が2着。シャムロックヒル、デゼル、ランブリングアレーが出走する。社台白老F生産馬は[0−0−0−8]で3着以内がない。ステラリアが出走する。

過去10年で6番人気以下で連対した馬は6、6、7、7、9、9、12番人気。今年の8番人気前後はランブリングアレー、デゼル、クラヴェル、ソフトフルート、ステラリアあたりか。枠順、馬場設定など考慮すべき点はあるが、穴っぽいところでは、少し大振りしてステラリアはどうか。忘れな草賞を中団の外から最速の34.3秒で差し切って1分58秒0で優勝。0.2秒差の2着エイシンヒテンはローズSで2着、秋華賞で4着に粘っている。前走秋華賞は出遅れて流れに乗れず、後方から2位の35.7秒で追い込んで0.5秒差の6着。この内容では通用しないが、なんとなく08年に勝ったリトルアマポーラの匂いがする。

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