皐月賞
レース展望
過去10年で1番人気は[3−1−1−5]で4連対。前走良馬場で4角4番手以内につけて勝った牡馬は[3−1−1−0]で堅実。2番人気は[2−3−0−5]で5連対、3番人気は[1−2−3−4]で3連対。連対馬15頭が4番人気以内、残る4頭は7、8、8、9、9番人気。過去5年の馬連は87倍、128倍、9倍、6倍、43倍で堅いか波乱両極端。重賞実績馬が揃うが、人気薄の激走が多く荒れている。
連対馬18頭が前走連対。前走重賞を勝った馬が活躍している。勝ち馬10頭のうち8頭が前走重賞1着、2頭が前走重賞2着。過去3年は前走重賞を1、2位の上がりで勝ち、1、2番人気になった馬が勝っている。6番人気以下で連対した5頭は前走弥生賞1、4着、共同通信杯1着、毎日杯1着、スプリングS2着だった。前走重賞好走がフロック視された馬が穴をあけている。前走好走し8番人気前後になった馬に注意。
ドウデュースは新馬、アイビーS、朝日杯FSを3連勝。朝日杯FSは中団の外から最速タイの34.5秒で差し切って1分33秒5で優勝。前走弥生賞は5番手から2位タイの35.0秒で上がってクビ差の2着。勝負どころで前に離されたことが堪えている。休み明けで馬体が8キロ増えていた。先週の桜花賞で2着に入ったウォーターナビレラ(武豊騎手)は前走チューリップ賞では馬体8キロ増で余裕残しの仕上げだった。
調教後の馬体重は前走から10キロ減。長距離輸送でさらに絞れるか。過去10年で朝日杯FS勝ち馬はロゴタイプが勝ち、サリオスが2着に入っている。過去10年で弥生賞組は[0−5−2−32]で勝ち馬は[0−3−0−6]、2着馬は[0−0−0−8]。過去3年はホープフルS、ホープフルS、共同通信杯から直行した馬が勝っている。先週の中山は芝1200mで1分6秒8が出た。高速決着に対応できるかがカギ。
キラーアビリティは未勝利戦を後方から最速の34.2秒で差し切って1分59秒5のレコードで7馬身差で圧勝。レースのラスト3Fは12.2−11.8−10.8秒で尻上がりだった。萩Sは好位から2位の33.6秒で上がってクビ差の2着。勝ったダノンスコーピオンは朝日杯FSで3着に入った。前走ホープフルSは3番手から6位タイの35.8秒で抜け出して2分00秒6で優勝。横山武騎手がテン乗りで制した。
過去10年の皐月賞でホープフルSを勝って直行した馬は19年サートルナーリア、20年コントレイルが1番人気で制している。横山武騎手は昨年G1を5勝したが、今年のG1は5、6、9、10着で現在1番人気で3連敗中。大阪杯では年度代表馬で単勝1.5秒のエフフォーリアが全く見せ場なく9着に終わった。今年の重賞では[1−1−5−14]。1番人気では[1−1−3−4]、2番人気以下では[0−0−2−10]。
ダノンベルーガは東京芝2000mの新馬戦を最速の33.1秒で差し切って2分1秒3で優勝。共同通信杯は最速の33.7秒で差し切って1分47秒9(稍重)で優勝。前2走の前半5Fは62.4秒、61.1秒の緩い流れだった。初の右回りで流れたときに対応できるかがカギになる。過去10年で川田騎手は[0−3−0−3]でトゥザワールド、マカヒキ、ヴェロックスで2着。1枠1番から川田騎手がどう乗るか。
イクイノックスは新潟芝1800mの新馬戦を最速の34.5秒で抜け出して1分47秒4で6馬身差で圧勝。東スポ杯2歳Sは最速の32.9秒で差し切って1分46秒2で2馬身半差で圧勝。2着アサヒは共同通信杯5着、スプリングS11着、3着テンダンスは毎日杯7着、4着ダンテスヴューはきさらぎ賞2着。このあたりをどう考えるか。前2走は1、2番枠。今年国内重賞未勝利のルメール騎手が大外18番枠からどう乗るか。
過去10年でノーザンF生産馬は[4−7−4−50]で1、1、1、9番人気が勝ち、1、2、2、2、3、3、4番人気が2着、1、3、6、12番人気が3着。イクイノックス、キラーアビリティ、ジャスティンパレス、ジオグリフ、ダンテスヴュー、ダノンベルーガ、デシエルト、ドウデュースが該当する。社台F生産馬は[1−0−0−14]で1番人気が1着。アスクビクターモア、オニャンコポン、サトノヘリオス、ボーンディスウェイが該当する。
弥生賞馬アスクビクターモア、スプリングS勝ち馬ビーアストニッシド、京成杯勝ち馬オニャンコポン、きさらぎ賞勝ち馬マテンロウレオ、若葉S勝ち馬デシエルト、共同通信杯2着馬ジオグリフ、ホープフルS2着馬ジャスティンパレスなど。アスクビクターモアは[3−0−2−0]で中山では3戦3勝。前走弥生賞は2番手から6位の35.2秒で抜け出して2分00秒5で優勝。昨年の皐月賞でタイトルホルダーを2着に持ってきた田辺騎手が1枠2番から前に行って粘らせるか。今年は人気馬をまとめて飲み込む可能性のある馬がいる。
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