安田記念
レース展望

過去10年で1番人気は[3−3−2−2]で6連対。前走G1は[2−3−2−0]で3着以内を確保。前走海外G1は全て勝ち馬で[1−1−1−0]。過去5年は[0−3−2−1]で未勝利。2番人気は[1−0−1−8]で1連対、3番人気は[1−3−1−5]で4連対。6〜9番人気は5連対、10番人気以下は2連対。過去5年の馬連は104倍、73倍、56倍、6倍、29倍で中穴以上の決着が多い。

前走高松宮記念は[2−0−0−5]でロードカナロア(1人気)、グランアレグリア(3人気)が優勝。前走マイラーズCは[1−0−5−33]でインディチャンプ(4人気)が優勝。マイラーズC連対馬は[0−0−1−13]で不振。前走ヴィクトリアマイルは[0−4−0−11]でアエロリット(3、5人気)、アーモンドアイ(1人気)、グランアレグリア(1人気)が2着。今年は京王杯SC組の出走がない。

過去10年でノーザンF生産馬は[3−6−3−34]で3、4、7番人気が勝ち、1、1、3、5、13、16番人気が2着、1、1、2番人気が3着。サトノアラジン(7人気)が勝ち、グランプリボス(13、16人気)が2着に入るなど人気薄も激走している。カテドラル、サリオス、ソングライン、ダノンザキッド、ファインルージュ、ホウオウアマゾン、レシステンシアが該当する。社台F生産馬は[2−1−2−20]で2、8番人気が勝ち、8番人気が2着、3、6番人気が3着。ヴァンドギャルド、エアロロノアが該当する。

シュネルマイスターは[4−2−1−1]でNHKマイルCを勝ち、安田記念でダノンキングリーに0.1秒差の3着、マイルCSでグランアレグリアに0.1秒差の2着に入った。前走ドバイターフは中団から伸び切れず8着。勝ったパンサラッサに5馬身以上離された。ルメール騎手も手塚調教師も敗因を掴みかねている。昨年のマイルG1の実績とルメール騎手で1番人気に支持されそうだが、1986年以降の安田記念で前走6着以下に負けた馬が1番人気に支持されたことはない。このあたりをどう考えるかがひとつのポイントになる。

今年の平地G1で1番人気は[0−1−1−8]で未勝利。2着は天皇賞(春)のディープボンド、3着は皐月賞のドウデュース。5月の東京芝G1で1番人気は、セリフォス4着(前走朝日杯FS2着)、レイパパレ12着(前走大阪杯2着)、サークルオブライフ12着(前走桜花賞4着)、ダノンベルーガ(前走皐月賞4着)で4頭とも前走G1で負けた馬だった。今年の重賞でルメール騎手は[1−8−0−15]で1勝のみ。調教後の馬体重はマイルCSより18キロ重い498キロ。4歳馬で成長分もあるが、太くないことが条件か。

イルーシヴパンサーは現在東京で4連勝中。芝1600mは[4−1−0−0]で東京では最速上がりで3戦3勝。前走東京新聞杯は後方2番手から2位の33.1秒で大外から差し切って1分32秒3で優勝。2着ファインルージュはヴィクトリアマイルで2着、3着カラテは中山記念で2着に入った。シュネルマイスターにもいえるが、初の58キロがどう出るか。今年の芝重賞で田辺騎手は[3−1−1−17]。先週のダービーではアスクビクターモア(7人気)を3着に持ってきた。安田記念は16年にロゴタイプ(8人気)で勝っている。

前走ヴィクトリアマイル2着のファインルージュ、同3着のレシステンシア、同5着のソングライン、マイルCS3着馬ダノンザキッド、香港マイルC3着馬サリオス、前走NHKマイルC4着のセリフォス、高松宮記念勝ち馬ナランフレグ、フェブラリーS勝ち馬カフェファラオ、マイラーズC勝ち馬ソウルラッシュなど。過去4年は必ず牝馬(アエロリット、アーモンドアイ、グランアレグリア)が連対している。今年の牝馬はソングライン(4歳)、ファインルージュ(4歳)、レシステンシア(5歳)、ロータスランド(5歳)が出走する。

ファインルージュは東京新聞杯が0.3秒差の2着、ヴィクトリアマイルが0.3秒差の2着。昨年の桜花賞では1分31秒2で走ってソダシに0.1秒差の3着がある。ルメール騎手からテン乗りの武豊騎手に乗り替わる。2週連続G1制覇なるか。ソングラインは東京芝1600m[2−2−0−1]でNHKマイルCでシュネルマイスターにハナ差の2着がある。ヴィクトリアマイルは0.3秒差の5着に終わったが、2着ファインルージュとは同タイムだった。ヴィクトリアマイルは4番人気のソダシが勝ったが、1〜3番人気は不利があった。

<安田記念2013年以降に激走した穴馬>
19年、20年は1〜3着が人気馬
★2021年
ダノンキングリー 1着(8人気)
★2018年
穴モズアスコット 1着(9人気)
★2017年
穴サトノアラジン 1着(7人気)
★2016年
穴フィエロ 3着(6人気)
★2015年
穴クラレント 3着(12人気)
★2014年
穴グランプリボス 2着(16人気)
★2013年
穴ショウナンマイティ 2着(3人気)前日は6番人気

<昨年の予想結果>
東京11R 安田記念
◎グランアレグリア 2着
穴○ダノンキングリー 1着(8人気)単勝4,760円 複勝710円
馬単12,090円本線的中!
馬連2,950円本線的中!
ワイド1,160円本線的中!

★穴馬の予想コメント
穴はダノンキングリー。東京芝1600〜1800mでは[3−0−0−1]。新馬戦は11.8−11.2−11.0秒の尻上がりラップでカレンブーケドールに勝ち、共同通信杯では最速の32.9秒でアドマイヤマーズ(マイルG1を3勝)を差して勝ち、毎日王冠では出遅れて大外から最速の33.4秒(レースの上がり34.3秒)で差し切り、同年の安田記念で連対したインディチャンプ、アエロリットに勝っている。

昨年の大阪杯では逃げてラッキーライラック、クロノジェネシスに0.1秒差の3着。安田記念7着、天皇賞(秋)12着は大阪杯で逃げた影響があったのか、本来の走りではなかった。新馬戦を含め、休み明けは[4−0−0−1]でリフレッシュした後に走るタイプ。小柄な馬だけに58キロは不利だが、57キロを背負って皐月賞3着(1分58秒1)、ダービー2着(2分22秒6)で走った馬でこなせないとは思わない。

ダートG1馬の半兄ダノンレジェンドは5歳にかけて急にスプリント適性が高くなった。ダノンキングリーは5歳になって馬体、気性的にマイルがベストになる可能性がある。ダノンザキッドがホープフルS、ダノンスマッシュが高松宮記念を勝ったようにノーザンF生産の高額馬を多く所有するダノンの馬はG1勝ちが許されるようになった。揉まれると良くない馬で7、8枠では3戦3勝。得意の東京、外枠、川田騎手で一発がある。

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