エプソムC
レース展望

過去10年で1番人気は[2−2−1−5]で4連対。前走G2以上は[2−0−0−1]だが、G3は[0−0−0−2]で不振。4歳馬は[2−2−0−3]だが、5、6歳馬は[0−0−1−2]で3着止まり。2番人気は[3−1−1−5]で4連対、3番人気は[1−2−0−7]で3連対。連対馬17頭が5番人気以内、残る3頭は6、7、9番人気。18年までは5番人気以内の決着が続いたが、19年以降は5−7番人気、9−5番人気、3−6番人気で決着し、馬連は56倍、122倍、61倍。波乱傾向が強まっている。

6番人気以下は[1−2−6−104]で3着は6、6、7、8、15、18番人気。3着に人気薄が来ることが多い。16年以降に6番人気以下で3着に入った3頭は逃げ馬だった。20年は最低18番人気のトーラズジェミニが逃げて3着に激走している。年齢別では、3歳[0−0−0−1]、4歳[6−6−4−19]、5歳[3−1−1−41]、6歳[1−3−3−27]、7歳以上[0−0−2−45]で4歳馬が12連対。6歳馬は2、3着が多い。勝ち馬10頭のうち9頭が4、5歳馬。上位人気の4、5歳馬が勝つことが多い。

過去10年でノーザンF生産馬は[4−5−1−32]で1、1、2、5番人気が勝ち、1、1、3、6、7番人気が2着、5番人気が3着。シャドウディーヴァが該当する。社台F生産馬は[1−1−3−20]で9番人気が勝ち、5番人気が2着、1、2、8番人気が3着。ジャスティンカフェが該当する。ちなみに社台F生産馬は1番人気[0−0−1−2]、2番人気[0−0−1−2]で3着止まり。今年は社台系生産馬が2頭しかおらず、馬主が社台なのはキャロットFのザダル(レーン騎手)のみ。少頭数でもガチンコ勝負か。

ジャスティンカフェは[4−3−1−1]で出遅れたアーリントンC13着を除き3着以内を確保。前走湘南S(3勝C)は後方2番手を進み、直線で外に出すと最速の32.9秒で豪快に差し切って3馬身差で圧勝。勝ちタイム1分32秒3は同日のNHKマイルCと同タイム。先週の安田記念も同タイムだった。芝1800mではアルメリア賞で最速の32.5秒で上がってオヌールに半馬身差の2着がある。過去10年で前走3勝C勝ち馬は[0−0−2−7]、5番人気以内では[0−0−2−5]。3戦連続で横山典騎手が騎乗する。

ダーリントンホールは20年の共同通信杯勝ち馬(ルメール騎手)。その後は不振が続いたが、今年は洛陽S2着、ダービー卿CT3着に善戦した。1番人気に支持された前走ダービー卿CTは中団から4位の34.6秒で上がって0.2秒差の3着。ハイペースで前崩れの展開になり、外から追い込んだ2頭に交わされたが、勝ったタイムトゥヘヴンより1キロ重い56キロを背負っていた。今回タイムトゥヘヴンとは同斤の56キロになる。今年の重賞でルメール騎手は[1−9−0−15]、3番人気以内は[1−9−0−7]で2着が多い。

昨年のエプソムC勝ち馬ザダル、ダービー卿CT勝ち馬タイムトゥヘヴン、昨年の府中牝馬S勝ち馬シャドウディーヴァ、前走アメジストSを逃げ切ったノースブリッジ、前走飛鳥Sを勝ったヤマニンサンパ、20年のスプリングS勝ち馬ガロアクリークなど。ザダルは昨年のエプソムC(56キロ)を中団から2位の34.4秒で差し切って1分45秒1で優勝。今年は京都金杯(57.5キロ)を12番手から最速の34.2秒で差し切り1分32秒9で勝っている。昨年より2キロ重い58キロがどう出るか。テン乗りのレーン騎手が騎乗する。

タイムトゥヘヴンはダービー卿CTを後方2番最速の33.7秒で差し切って重賞初制覇。前走京王杯SCは10番手から2位の33.4秒で上がって0.2秒差の3着。安田記念は賞金不足で除外され、エプソムCに回ってきた。東京芝は[0−0−2−4]。距離延長がどう出るか。戸崎騎手が騎乗する。シャドウディーヴァは府中牝馬Sを後方から最速の33.1秒で差し切り1分45秒6で優勝。東京のG2以下では[2−5−2−1](全て54キロ)で不良馬場のエプソムC16着を除き3着以内を確保。久々の56キロがどう出るか。2戦連続で坂井騎手が騎乗する。

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