レパードS
レース回顧

カフジオクタゴンは大外枠スタートから中団の馬込みで脚をタメ、勝負どころで押し上げるとメンバー最速タイの37.9秒でタイセイドレフォンとの叩き合いを制した。勝ちタイムは1分51秒9。ヘラルドバローズ、メイショウユズルハがやり合って前半5F60.5秒の速い流れ。前に行った馬は直線で一杯になり、差し追い込み馬が上位を独占した。カフジオクタゴンは不利な大外枠からいつもより位置取りが後ろになったが、テン乗りのホー騎手が外を回さないようにして押し上げ、直線で激しい叩き合いを制して重賞初制覇を飾った。

良馬場のダ1600m以上で前半60秒台のレースを勝ったのはカフジオフタゴンしかおらず、しかもそれがダ2000mだった。タフな流れでスタミナと体力が問われたことで持ち味を生かせたのだろう。矢作厩舎で鍛えられた540キロ台の大型馬。ズブい馬だけにホー騎手も合っていたのだろう。ホー騎手は2週目でJRA重賞初制覇を飾った。日本の競馬に慣れてきているので注意したい。

タイセイドレフォンは2枠2番スタートから6番手につけ、勝負どころで押し上げるとメンバー3位の38.1秒で上がってクビ差の2着。内枠からロスなく回って力を出し切ったが、カフジオクタゴンとの叩き合いに敗れた。それでも前走弥富特別を8馬身差で圧勝したことはダテではないことを示した。これで平地重賞で1番人気は15連敗。今年の重賞で川田騎手は[6−6−8−17]だが、1番人気では[1−1−2−5]で勝ったのはアーリントンCのダノンスコーピオンのみ。川田騎手でも勝てない状況が続いている。

ハピは道中11番手を進み、勝負どころで7番手に押し上げ、メンバー最速の37.9秒で上がって0.1秒差の3着。4コーナーでカフジオクタゴンが外に膨れた煽りを受けて外に振られるロスがあった。スタートで内から寄られて位置取りが悪くなったことも堪えている。これでデビューから5戦とも上がり最速。2コーナーでは内をロスなく回ったが、向こう正面で外に出した。もう少し道中のロスを少なくできれば、もっと際どいレースになったのではないか。鳳雛Sではタイセイドレフォンに2馬身差をつけて勝っている。

ホウオウルーレットは道中11番手を進み、メンバー5位の38.4秒で上がって0.9秒差の5着。スタート後に前に入られて位置取りが悪くなり、4コーナーでカフジオクタゴンが外に出した煽りを受けたインディゴブラックが外に斜行し、その煽りをモロに浮けて外に大きく振られて減速し、そのときに前の馬に離されたことが堪えている。福永騎手は「今日はうまく流れに乗れなかったが、重賞を勝てる力のある馬」とコメント。右回りでは[3−0−0−1]。半兄オメガパフュームと同様に右回りの方が合うタイプか。

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