スプリンターズS
レース展望
秋のスプリント王決定戦。過去10年で1番人気は[5−1−1−3]で6連対。牡馬は[3−0−1−3]だが、牝馬は[2−1−0−0]で堅実。2番人気は[2−4−0−4]で6連対、3番人気は[2−2−0−6]で4連対。連対馬16頭が3番人気以内、残る4頭は5、11、11、13番人気。10番人気以下の激走が多い。過去5年の馬連は17倍、41倍、12倍、5倍、8倍。中穴までに収まっている。
連対馬13頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した7頭のうち5頭にG1で3着以内があった。2度連対したストレイトガールは前走4、11着に負けていた。前走4着以下でもG1実績があれば巻き返す。連対馬18頭に芝1400m以下で重賞勝ちがあり、残る2頭に芝1200m重賞で2着があった。芝短距離重賞実績がないと通用しない。7歳以上は[0−1−1−31]で1連対のみ。高齢馬は割り引き。
過去10年でノーザンF生産馬は[2−2−1−18]で1、3番人気が勝ち、2、2番人気が2着、10番人気が3着。タイセイビジョン、メイケイエールが該当する。社台F生産馬は[2−1−1−8]で1、3番人気が勝ち、1番人気が2着、5番人気が3着。トゥラヴェスーラが該当する。社台馬主の馬はシュネルマイスター(サンデー)、ダイアトニック(シルク)、トゥラヴェスーラ(吉田照氏)の3頭が出走する。
メイケイエールは芝1200m[4−0−0−3]で小倉2歳S、シルクロードS、セントウルSを優勝。前走セントウルSは5番手から最速の32.9秒で抜け出して1分6秒2のレコードで2馬身半差で圧勝。今年は重馬場の高松宮記念で5着に負けたが、良馬場では3戦3勝。G2、G3は[6−0−0−1]だが、G1は[0−0−0−4]で4着止まり。1番人気では[5−0−0−1]だが、今回初めてG1で1番人気になる。今年は折り合いを欠いて自滅していない。これまで[7−0−0−5]で勝つか負けるか両極端のタイプ。
ナムラクレアは[3−2−3−1]で後方に控えた阪神JF5着を除き3着以内を確保。芝1200mは[3−0−1−0]で小倉2歳S、函館スプリントSを勝っている。前走北九州記念は10番手から4位の33.6秒で上がって0.2秒差の3着。直線で外に出せず、内に切れ替える大きなロスがあった。最後の脚色は目立っており、スムーズなら勝っていたかもしれない。直線に坂があるコースでは[0−2−1−1]だが、芝1400〜1600mだった。今年の重賞で浜中騎手は1、2番人気なら[3−1−2−0]で複勝率100%。
安田記念2着馬シュネルマイスター、高松宮記念勝ち馬ナランフレグ、CBC賞&北九州記念2着のタイセイビジョン、キーンランドC勝ち馬ヴェントヴォーチェ、同2着馬ウインマーベル、高松宮記念4着馬トゥラヴェスーラ、CBC賞勝ち馬テイエムスパーダなど。シュネルマイスターは昨年毎日王冠を勝ったが、今年は毎日王冠では3歳馬との斤量が大きくなること、マイルCSへの間隔を考慮してスプリンターズSに出走してきた。前半3F32秒台で流れたときに流れに乗れるかがカギ。先週の中山はCコース変更で内が有利な馬場だった。
ナランフレグは高松宮記念を内から抜け出してG1初制覇。内が有利な馬場で丸田騎手の一発狙いの騎乗と内から差せるようになったナランフレグの末脚の威力が上手く噛み合った。中山ではオーシャンSで最速の33.5秒で追い込んで2着がある。枠順次第でまた内に突っ込むか。タイセイビジョンは芝1200m[0−5−0−3]で現在3戦連続2着。テン乗りの福永騎手が流れに乗れるかがカギ。ヴェントヴォーチェは春雷Sを1分6秒8の好タイムで3馬身差で圧勝。キーンランドCを勝ったルメール騎手から西村騎手に乗り替わる。
スプリンターズSはトリッキーな中山で極端な人気薄の激走が多い。過去10年で10番人気以下は[1−2−4−64]で7頭が3着以内に入っている。13年は穴馬マヤノリュウジン(15人気)、20年は穴馬アウィルアウェイ(10人気)が3着に激走した。昨年はシヴァージ(10人気)が3着。過去3年の馬連は3番人気以内の決着が続いているが、過去2年は3着に10番人気が突っ込んでいる。Cコース2週目で馬場傾向がどうなるのか、まずは土曜のレースをチェックしたい。人気馬が不利な枠順に入ると大波乱になる可能性がある。
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