秋華賞
レース展望
牝馬3冠の最終戦。過去10年で1番人気は[4−1−0−5]で5連対。オークス馬は[4−1−0−0]で勝った4頭のうち3頭は3冠馬だった。ただし骨折明けの馬はいない。2番人気は[0−43−0−6]、3番人気は[4−0−2−4]で各4連対。連対馬19頭が5番人気以内、残1頭は10番人気。過去5年の馬連は15倍、8倍、21倍、26倍、22倍で中穴決着が多い。3着には6番人気以下が6頭入っている。
過去10年の連対馬は全て前走5着以内。過去3年はオークス3着以内と紫苑S4着以内で決着。前走6着以下は[0−0−2−56]で3着に入った2頭は前走ローズS7、18着。ローズS以外で6着以下は[0−0−0−29]。ローズS3着のカイザーバルが8番人気で3着、ローズS4着のシゲルピンクダイヤが10番人気で3着、紫苑S4着のマジックキャッスルが10番人気で2着。穴で重賞で4着前後に負けた馬に注意。
過去10年でノーザンF生産馬は[7−3−2−47]で1、1、1、3、3、4、4番人気が勝ち、2、2、4番人気が2着、3、6番人気が3着。エリカヴィータ、スタニングローズ、ナミュール、プレサージュリフトが該当する。社台F生産馬は[0−5−2−29]で1、2、4、5、10番人気が2着、8、8番人気が2着。スターズオンアースが該当する。スターズオンアースが勝てば社台RH、社台Fは初の牝馬3冠となる。
スターズオンアースはクイーンCまで[1−3−1−0]で勝ち切れないレースが多かったが、桜花賞を3位タイの33.5秒で差し切って優勝。直線で狭いところに突っ込んで他馬と接触する不利があったが、最後に鋭く伸びてウォーターナビレラとのハナ差の接戦を制した。オークスは大外枠から8番手につけ、メンバー最速の33.7秒で差し切って2分23秒9で優勝。桜花賞馬が3番人気の低評価を覆して2冠を達成した。
オークス後に両前脚の剥離骨折が判明し手術したが、9月13日に帰厩し順調に乗り込んでいる。過去4年はオークス1、3、1、2着から直行した馬が1、4、1、4番人気で勝っている。アーモンドアイ、デアリングタクトは1番人気で3冠を達成した。右回りは中山のフェアリーSで好位の内から馬群を捌いて0.1秒差の2着がある。骨折明けで仕上がりと内回りの芝2000mがカギ。過去10年の秋華賞でルメール騎手は3番人気以内なら[2−1−0−1]。社台RH、社台F初の牝馬3冠が懸かるだけに他の騎手たちは・・・。
スタニングローズは[4−2−1−2]で5着以内を確保。2歳時は新潟2歳S5着、サウジアラビアRC3着、デイリー杯2歳S5着に終わったが、3歳になると[3−1−0−0]でフラワーC、紫苑Sを制した。オークスは1枠2番から5番手につけ、5位の34.4秒で上がって0.2秒差の2着。復帰戦の紫苑Sは大外枠から3番手につけ、5位タイの35.0秒で上がってクビ差の接戦を制した。祖母ローズバドは秋華賞2着、その母ロゼカラーは秋華賞3着。右回りは[4−0−0−1]。スターズオンアースを逆転するか。
オークス3着馬ナミュール、ローズS勝ち馬アートハウス、桜花賞2着馬ウォーターナビレラ、紫苑S2着馬サウンドビバーチェ、同3着馬ライラック、オークス6着馬プレサージュリフト、フローラS勝ち馬エリカヴィータ、スイートピーS勝ち馬ウインエクレール、ローズS3着馬エグランタインなど。ナミュールは1番人気に支持された桜花賞は外を回って0.3秒差の10着。前走オークスは9番手から2位タイの34.0秒で内から伸びて0.4秒差の3着。昨年G1を5勝した横山武騎手は、今年のG1[0−0−2−10]で3着止まり。
アートハウスは2番人気に支持されたオークスは3番手から伸び切れず1.0秒差の7着。前走ローズSは4番手から3位の34.2秒で抜け出して1分58秒5で優勝。新馬戦を含め休み明けは[3−0−0−0]だが、叩き2戦目は[0−0−0−2]でエリカ賞6着、オークス7着。忘れな草賞を圧勝した阪神芝2000mでG1制覇なるか。非社台だけに川田騎手が社台に忖度しなければスターズオンアースを負かしに来るか。人気馬4頭を負かす馬、割って入る馬を見抜けるのかが予想のポイント。枠順、展開、馬場状態に注意したい。
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