富士S
レース展望

過去10年で1番人気は[3−1−0−6]で4連対。単勝2倍台は[1−1−0−3]、3倍台は[2−0−0−0]、4倍以上は[0−0−0−3]。3歳牡馬は[0−0−0−2]で不振。2番人気は[3−0−1−6]で3連対、3番人気は[1−4−1−4]で5連対。6〜9番人気は2連対、10番人気以下は1連対。過去5年の馬連は10倍、11倍、27倍、24倍、33倍。上位人気馬が活躍し中穴までに収まっている。

年齢別では3歳[4−2−2−31]、4歳[4−3−2−17]、5歳[2−4−6−30]、6歳[0−1−0−31]、7歳以上[0−0−0−12]。3歳馬は1番人気[0−0−0−2]、2〜5番人気[3−2−1−8]、6番人気以下[0−0−1−21]で連対は2〜5番人気のみ。4歳馬は5番人気以内[5−2−2−4]、6番人気以下[0−1−0−12]。6歳馬は1連対。7歳以上は出番なし。高齢馬は不振傾向。

過去10年でノーザンF生産馬は[5−3−3−36]で1、2、2、2、3番人気が勝ち、1、3、9番人気が2着、4、5、11番人気が3着。ピースオブエイト、リレーションシップ、ルフトシュトロームが該当する。社台F生産馬は[2−2−1−8]で1、5番人気が勝ち、3、3番人気が2着、3番人気が3着。アオイクレアトール、エアロロノア、ダイワキャグニー、レインボーフラッグが該当する。社台白老F生産馬は[0−3−0−2]で3、4、4番人気が2着。ラウダシオンが該当する。追分Fは[0−0−0−4]。セリフォスが該当する。

ダノンスコーピオンは[4−0−1−1]で朝日杯FSは3着、共同通信杯は7着に終わった。共同通信杯後に体調不良で春全休と報じられたが、アーリントンC、NHKマイルCを連勝し3歳マイル王に輝いた。NHKマイルCは大外18番枠から7番手につけ、4位の34.3秒で差し切って1分32秒3で優勝。大外から追い込んだマテンロウオリオンにクビ差まで迫られたが何とか凌ぎ切った。今年のマイル重賞で川田騎手は[3−0−4−3]で複勝率70%。同じ3歳のセリフォスより2キロ重い56キロを背負うのがどう出るか。

セリフォスは[3−1−0−2]で新潟2歳S、デイリー杯2歳Sを優勝。朝日杯FSはドウデュースに負けたが、3着ダノンスコーピオンに半馬身先着した。NHKマイルCは好位から最内を突いて5位タイの34.6秒で上がって4着。前走安田記念は10番手から大外をブン回し、3位の32.8秒で上がって0.1秒差の4着。大外から鋭く伸びてきたが、ラスト100mで前と同じ脚色になった。藤岡佑騎手は東京マイル重賞[1−3−1−20]、5番人気以内では[0−1−0−8]で1連対のみ。休み明けの中内田厩舎の管理馬。

マイラーズC勝ち馬ソウルラッシュ、ダービー卿CT勝ち馬タイムトゥヘヴン、六甲S勝ち馬エアロロノア、昨年の京都金杯2着馬ピースワンパラディ、ポートアイランドS勝ち馬アルサトワ、関屋記念2着馬シュリ、京都金杯2着馬ダイワキャグニー、20年の富士S2着馬ラウダシオン、毎日杯勝ち馬ピースオブエイトなど伏兵は多士済々。G1馬はラウダシオン(NHKマイルC)、ダノンスコーピオン(NHKマイルC)の2頭。G12着馬はセリフォス(朝日杯FS)のみ。人気の3歳馬2頭を負かす馬、割って入る馬がいるのかが焦点。

ソウルラッシュはマイラーズCを大外から最速の34.1秒で差し切って1分33秒1(稍重)で重賞初制覇。安田記念は直線で前が壁になり、最後は内を突いて斜行しヴァンドギャルドの進路を妨害して13着。道悪巧者だが、週末は雨は降らない予報。テン乗りの松山騎手に乗り替わる。タイムトゥヘヴンはダービー卿CTで最速の33.7秒で大外一気を決め、1分32秒3で重賞初制覇。昨年の富士Sは33.9秒で追い込んで0.4秒差の3着。4着ダノンザキッドに先着した。テン乗りの福永騎手(今年G2、G3未勝利)に乗り替わる。

穴っぽいところでは、アルサトワ。今年は[3−0−0−1]で但馬S、大阪城S、ポートアイランドSを優勝。芝2000mを中心に使われたが、大阪城Sは逃げて1分44秒8で優勝。カレンシュトラウス、レッドガランを完封し、1600m通過は1分32秒3だった。新潟大賞典15着は鼻出血。前走ポートアイランドSは逃げて1分33秒1で優勝。後半5Fは大阪城Sが57.6秒、ポートアイランドSが57.4秒。レディパステルの一族で近親にマテンロウオリオンがいる。ノルカソルカ、シュリなど前に行く馬が多いのが難点か。

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