エリザベス女王杯
レース展望
3歳馬と古馬が争う女王決定戦。過去10年の1番人気は[1−3−2−4]で4連対。3歳馬は[0−2−1−0]、古馬は[1−1−1−4]で20年にラッキーライラックが制した。2番人気は[1−0−1−8]で1連対、3番人気は[4−0−2−4]で4連対。6〜9番人気が7連対、10番人気以下が2連対。過去6年は137倍、80倍、98倍、33倍、22倍、518倍で中穴以上の決着が続いている。
連対馬13頭が前走3着以内。秋華賞、府中牝馬Sで好走した馬が活躍している。前走4着以下から連対した7頭のうち5頭が府中牝馬Sだった。前走府中牝馬S4〜7着馬は[2−3−2−10]。穴で府中牝馬S組に注意。連対馬12頭にG1連対、3頭にG2勝ちがあった。G1でメンバーが揃うため、G1実績馬が活躍している。阪神で行われた昨年は重賞勝ちがない10−7−9番人気で3連単339万馬券が飛び出した。
デアリングタクトはデビューから5連勝で牝馬3冠を達成。今年は長期休養から復帰し、ヴィクトリアマイル6着、宝塚記念3着、オールカマー6着。前走オールカマーは後方から3位タイの35.7秒で上がって1.0秒差の6着。内を通った馬が有利な馬場で外を回ったが物足りない内容だった。宝塚記念は前半5F57.6秒のハイペースで2分10秒3で走って0.6秒差の3着。今回は宝塚記念と同じ56キロ、牝馬同士でメンバーが楽になる。今年の芝重賞でエピファネイア産駒は[1−6−5−51]、G1では[0−0−1−12]。
スタニングローズは今年[4−1−0−0]で連対を確保。前走秋華賞は5番手から6位の34.3秒で早めに抜け出して1分58秒6で優勝。2着ナミュールは4コーナーで外に振られるロス、3着スターズオンアースは追い込むレースだった。スタニングローズは先行して抜け出すレースが板についており、坂井騎手が強気な騎乗で持ってきた。オークス2着馬で芝2200mは守備範囲。過去10年で3歳馬は[2−4−2−27]でメイショウマンボ(オークス1着、秋華賞1着)、モズカッチャン(オークス2着、秋華賞3着)が勝っている。
秋華賞2着馬ナミュール、オールカマー勝ち馬ジェラルディーナ、札幌記念3着馬ウインマリリン、西宮S勝ち馬ピンハイ、府中牝馬S勝ち馬イズジョーノキセキ、同2着馬アンドヴァラナウト、昨年のエリザベス女王杯勝ち馬アカイイト、マーメイドS勝ち馬ウインマイティーなど。外国馬は愛オークス馬マジカルラグーン(3歳)が出走する。今年は実力が接近した混戦メンバーで勝ってもおかしくない馬が多い。ムーア騎手、レーン騎手、Cデムーロ騎手、フォーリー騎手が参戦することで例年よりも騎手の技術レベルが問われそうだ。
ナミュールは秋華賞で2着に負けたが、4コーナーで勢い余って外に振られるロスがあった。馬体が20キロ増えてパワーアップしていた。中3週で反動がないことが条件。今年のG1で横山武騎手は[0−1−2−11]だが、9月以降の重賞は[2−2−0−9]で復調している。ジェラルディーナは重賞で善戦が続いたが、前走オールカマーを5番手から最速タイの35.1秒で抜け出して重賞初制覇。イレ込む馬がこれまでになく落ち着いていた。一戦ごとに馬体が増えて心身ともに充実してきたか。社台はCデムーロ騎手を確保。
ウインマリリンはオークスでデアリングタクトの2着がある。前走札幌記念は内ラチ沿いの3番手からしぶとく伸びて0.2秒差の3着。勝ったジャックドール、2着パンサラッサは天皇賞(秋)で4、2着に入った。過去2年のエリザベス女王杯は4、16着。今年はレーン騎手が騎乗する。ピンハイは前走西宮Sを後方から最速の33.0秒で差し切って1分44秒3で優勝。強烈な末脚で大外から牡馬を捻じ伏せた。オークスでは3着ナミュールに0.1秒差の4着。過去10年で川田騎手は[1−1−0−6]で14年にラキシスで勝っている。
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