有馬記念
レース展望

過去10年で1番人気は[6−1−1−2]で7連対。関東馬は[1−1−0−1]。関西馬は単勝1、2倍台なら[5−0−0−0]。2番人気は[1−1−4−4]、3番人気は[1−1−2−6]で各2連対のみ。6〜9番人気が3連対、10番人気以下が2連対。過去5年の馬連は31倍、9倍、29倍、103倍、17倍。20年は11番人気のサラキアが2着に入り万馬券が飛び出した。人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

年齢別では3歳[4−2−2−16]、4歳[2−5−1−36]、5歳[4−3−6−45]、6歳[0−0−1−16]、7歳以上[0−0−0−17]。芝2400〜2500mのG1で実績のある3〜5歳馬が活躍。6歳以上の高齢馬は[0−0−1−33]。牡馬[7−8−9−105]、牝馬[3−2−1−25]。牝馬は前走G1で1、2、3、4、7着馬が2、11、1、4、8番人気で連対。人気薄牝馬の激走に注意。

過去10年でノーザンF生産馬は[6−5−6−59]で1、1、1、2、3、4番人気が勝ち、1、3、4、9、11番人気が2着、2、2、2、3、4、9番人気が3着。人気薄が2、3着に来ている。アリストテレス、イクイノックス、エフフォーリア、ジェラルディーナ、ジャスティンパレス、ポタジェ、ボッケリーニが該当する。社台F生産馬は[0−3−0−14]で5、8、10番人気が2着。ポルドグフーシュ、ラストドラフトが該当する。社台白老F生産馬は[1−0−0−3]で1番人気が1着。ヴェラアズールが該当する。

タイトルホルダーは今年日経賞、天皇賞(春)、宝塚記念を3連勝。国内で逃げたときは[5−0−0−0]で弥生賞、菊花賞、日経賞、天皇賞(春)を優勝。今年の天皇賞(春)は逃げてディープボンドに7馬身差をつけて圧勝。宝塚記念は前半5F57.6秒のハイペースで2番手から3位の36.1秒で抜け出して2分9秒7のレコードで2馬身差で圧勝。逃げなかったときは[0−2−0−4]だったが、控えても問題ないことを示した。

中山は[3−1−0−3]で日経賞は前半5F63.5秒のスローペースで4位タイの34.7秒で上がって2分35秒4(稍重)で優勝。昨年の有馬記念は不利な大外16番枠から離れた2番手につけ、7位タイの36.9秒で上がって0.5秒差の5着。上がりの掛かる消耗戦で粘り切れなかった。凱旋門賞遠征明けでどこまで仕上がってくるか。今年はハナを切れるメンバー。横山和騎手が強気な逃げで能力の違いを見せつけるか。

イクイノックスは[3−2−0−0]で皐月賞を除き上がりは最速。皐月賞は大外18番枠から外を回って8位タイの34.6秒で上がって0.1秒差の2着。ダービーは大外18番枠から後方3番手から最速の33.6秒で追い込んでドウデュースにクビ差の2着。0.3秒差の3着アスクビクターモアは菊花賞を制した。前走天皇賞(秋)は10番手から最速の32.7秒で差し切って1分57秒5。大逃げしたパンサラッサを捕まえた。

体質が弱いため休養が多く軽い調教しかできないが、レースを使いながら着実にパフォーマンスをアップしている。新馬、東スポ杯2歳S、皐月賞は前半5F60秒台、ダービーは前半5F58.9秒でも後方からのレース、天皇賞(秋)は前半5F57.4秒でも実質はスローの上がり勝負。タイトルホルダーが宝塚記念ように速い流れで地力勝負に持ち込むレースになると真価が問われる。過去10年でルメール騎手は[1−3−2−3]。

ヴェラアズールは芝を使って[4−0−2−0]で上がりは全て最速。ジャパンCは中団から最速タイの33.7秒で差し切り2分23秒7で優勝。内を通った馬が有利な馬場でムーア騎手が内の狭いところから持ってきた。過去10年でジャパンC勝ち馬は[0−1−1−2]だが、過去にはテイエムオペラオー、ゼンノロブロイ、ディープインパクトが1番人気で制している。父エイシンフラッシュは有馬記念で7、2、4着。中山芝2500mのサンシャインSでは大外から捲って0.4秒差の3着。松山騎手の立ち回りがカギになる。

エフフォーリアは昨年まで[6−1−0−0]で皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念を優勝。今年は大阪杯が0.7秒差の9着、宝塚記念は0.9秒差の6着。消耗戦になった有馬記念を勝った疲れがあったのか、これまでの走りからは考えられない凡走だった。500キロを超える大型馬はスジ力が衰えると急に走らなくなり、ダートで無敵だったクリソベリルはチャンピオンズC4着、日本TV盃6着の後引退に追い込まれた。エピファネイア産駒は3歳G1を6勝しているが、4、5歳G1は[0−0−2−13]。復活できるかどうか正念場になる。

昨年の有馬記念2着馬ディープボンド、エリザベス女王杯勝ち馬ジェラルディーナ、菊花賞2着馬ボルドグフーシュ、同3着馬ジャスティンパレスなど。ディープボンドは国内G1[0−3−0−4]で昨年の有馬記念は内ラチ沿いの5番手から4位の36.1秒で上がって0.1秒差の2着。上がりの掛かる消耗戦に強いタイプ。過去10年の有馬記念で川田騎手は[0−0−0−7]。ジェラルディーナはオールカマー、エリザベス女王杯を2連勝。母ジェンティルドンナは14年の有馬記念を勝っている。Cデムーロ騎手が2戦連続で騎乗する。

ボルドグフーシュは芝2200m以上[2−1−2−0]で上がりは全て最速。菊花賞は12番手から最速の36.3秒で上がってアスクビクターモアにハナ差の2着。ハイペースの展開が味方したが、スタミナと末脚の持続力を示した。有馬記念[0−0−1−12]の福永騎手が有馬ラスト騎乗で持ってくるか。ジャスティンパレスは神戸新聞杯を3馬身差で圧勝し、菊花賞で0.1秒差の3着に入った。中山ではホープフルSで2着がある。ステイヤーズS2着馬アイアンバローズの半弟でディープインパクト産駒。マーカンド騎手が騎乗する。

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