東海S
レース回顧
プロミストウォリアは前半5F62.6秒の緩い流れで進み、メンバー3位の36.4秒で上がって2馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分51秒2。後半5F61.0秒、ラスト3Fは12.1−11.9−12.4秒。スローペース、かつカラ馬ヴァンヤール(スタートで落馬)が好位の外を走ったことで後続が動けず前残りになった。社台(シルク)の馬が逃げてスローペースでも誰も競りかける馬がいなかった。プロミストウォリアはダ1800mを4連勝で重賞初制覇となった。
19年には同じ野中厩舎のインティが未勝利戦から5連勝で逃げ切っている。今年は重賞実績馬が少なく、上がり馬が通用しやすい下地があったが、スローペースとカラ馬で逃げたプロミストウォリアに有利なレースになった。次走はフェブラリーSでG1獲りを目指すことになりそうだ。ムルザバエフ騎手はホープフルSのドゥラエレーデに続き、重賞2勝目となった。前に行って粘られるのが上手い。
ハギノアレグリアスは道中内めの6番手を進み、勝負どころで外に出すとメンバー最速の36.2秒で上がって0.4秒差の2着。勝負どころで外にカラ馬ヴァンヤールがいたため仕掛けが遅れ、直線ではヴァンヤールに外から寄られる大きな不利があった。直線だけでもスムーズなら際どいレースになっていたのではないか。太秦Sを勝ち、みやこS2着、東海S2着と着実にパフォーマンスを引き上げている。屈腱炎から復帰し4戦目で馬体のボリューム感が増してきた。相馬眼的にG1を狙えそうな馬。賞金を加算して帝王賞に向かいたい。
ハヤブサナンデクンは外枠スタートから2番手につけ、メンバー6位の37.0秒で上がって0.7秒差の3着。前残りの展開を味方に粘り込んだが、直線でひと押しがなかった。5走前に圧勝した三宮Sは前半5F60.1秒の速い流れだった。もっと速い流れで地力が問われるレースが合っているが、詰めが甘い点は今後もネックになりそう。
スマッシングハーツは中団を進み、4コーナーで内に入れて直線で内からメンバー4位タイの36.7秒で上がって1.1秒差の5着。後方でタメると速い上がりを繰り出すが、中団につけると伸び切れないレースが続いている。
ロードレガリスは最後方からメンバー2位の36.3秒で追い込んで1.3秒差の6着。スローの前残りの展開で厳しかったが、休み明けで速い上がりを繰り出して能力を示した。もっと長い距離で持久力が問われるレースが合っている。
ディクテオンは後方を進み、4コーナー最後方からメンバー4位タイの36.7秒で追い込んで1.8秒差の9着。長距離を使ってきたこともあるが、流れに乗れず位置取りが悪くなったことが堪えた。スローで前残りの展開では厳しい。
[Home]