根岸S
レース回顧

レモンポップは7枠13番スタートから5番手につけ、メンバー5位の35.5秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイム1分22秒5は過去の根岸Sの良馬場での最速タイム。オーロラテソーロとヘリオスがやり合って前半3F34.6秒、5F58.5秒。上がりは35.9秒、ラップは11.9−11.6−12.4秒。流れが速くなって地力&能力が問われるレースになった。レモンポップは先行して抜け出すいつも通りのレースぶりで重賞初制覇を飾った。直線で手応えが良く追い出しを待つ余裕があった。

時計、上がりが掛かる馬場だったが、想定より時計、上がりが速くなったのはレベルの高さか。これで東京ダ1400mは5戦5勝。武蔵野S2着では上がり3位、今回は上がり5位。OP特別までは最速上がりを繰り出していたが、重賞ではそれほど切れる脚を使えていない。次走はフェブラリーSに向かう予定。田中博厩舎は重賞初制覇。今年はレモンポップの他にウィルソンテソーロ、ローシャムパークなど重賞で活躍できそうな馬が揃っており、飛躍の年になりそうだ。

ギルデッドミラーはスタートで寄られて道中10番手を進み、直線で外に持ち出すとメンバー最速の35.0秒で上がって0.1秒差の2着。直線でスペースがなく、大きく外に持ち出すロスがあった。直線でもう少しスムーズなら際どいレースになっていたのではないか。レモンポップの上がりを前走武蔵野Sは0.2秒、今回は0.5秒上回っている。今回は休み明け、フェブラリーS前のレースで馬体が6キロ増えて少し緩い仕上げだった。次走のフェブラリーSは馬場、展開など条件が揃うと再度レモンポップを逆転する可能性がある。

バトルクライは7枠14番スタートから9番手につけ、メンバー2位タイの35.3秒で上がって0.2秒差の3着。直線でレモンポップを追ったが追いつけず、最後は外からギルデッドミラーに交わされた。時計の掛かる良馬場で1分22秒7で走っており、例年なら勝ってもおかしくないレベルの走りをしている。高木厩舎のイスラボニータ産駒。レースを使いながら着実にパフォーマンスを引き上げている。使い込んだため、今後はフェブラリーSは使わずにひと息入れることになりそうだ。

タガノビューティーは10番手の外からメンバー2位タイの35.3秒で上がって0.3秒差の4着。5着エアアルマスに0.6秒差をつけたが、1〜3着馬が強過ぎた。例年なら連対してもおかしくないレベルの走りをしている。以前は1、2番人気に支持されていた馬が最近は善戦止まりが続いており人気にならなくなった。6歳になっても末脚の威力は衰えていない。展開、馬場次第で激走があってもおかしくない。

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