ダイヤモンドS
レース回顧
ミクソロジーは中団の内から勝負どころで外に出すとメンバー最速の35.4秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイム2分29秒1はレコード。ウインキートスが逃げて前半5F62.7秒。ラスト7Fからペースアップしてスタミナと持続力が問われるレースになった。ミクソロジーは長距離を使われて4連勝で重賞初制覇。ペースアップが速くタフなレースになったが、スタミナと持続力を証明。オルフェーヴル産駒が長距離戦で覚醒してきた。使い込まれてレコード決着が2回続いたため、今後はひと息入れて天皇賞(春)に直行することになりそうだ。
ヒュミドールは好位の内を進み、直線で内からメンバー2位の35.7秒で抜け出してクビ差の2着。田辺騎手が内をロスなく回って13番人気を持ってきた。近走は大不振に陥っていたが、ステイヤーズS&ダイヤモンドS5着、日経賞4着がある馬。昨年以降の重賞で連対した馬がアスクワイルドモアしかいないレベルの低いメンバーだったこともあるのだろう。ミクソロジーと同じオルフェーヴル産駒。オルフェーヴル産駒はステイヤーズSをシルヴァーソニックが勝ち、東京大賞典と川崎記念をウシュバテソーロが優勝。長距離戦、ダートで覚醒する馬が目立つ。
シルブロンは11番手から徐々に進出して4コーナーで6番手に押し上げ、メンバー4位の36.0秒で上がって0.4秒差の3着。外を回って1、2着馬に切れ負けしたが、昇級戦で3着なら上々か。芝2200m以上では[3−1−1−0]で3着以内を確保。メールドグラースの半弟が着実にパフォーマンスを引き上げている。前走はパドックで落ちついて周回していたが、今回は少し煩かった。パシュファイアーをつけているように気の悪さがある点が今後どう出るか。
トラストケンシンは後方3番手からメンバー8位の36.8秒で上がって2.3秒差の11着。直線で内を突かず、馬場のいい外に出そうとしたば、途中から前が詰まり気味で伸び切れなかった。ただし脚色は鈍っており、距離が長かったか。パドックでは8歳馬でも活気があり、リフレッシュしたことで気配が良くなっていた。芝2000〜2400mくらいでメンバーがそれほど強くなければ激走がありそうだ。
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