京都牝馬S
レース回顧
ララクリスティーヌは3枠5番スタートから7番手につけ、メンバー5位の33.5秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分20秒4。ウインシャーロットが逃げて前半3F35.1秒、5F57.6秒、上がりは33.9秒、ラップは11.1−11.2−11.6秒。流れが緩んだことで上がりが速くなり、ある程度前につけて33秒台で上がれる馬でないと厳しい展開になった。ララクリスティーヌは牡馬相手に2着に入ったスワンSのようなレースぶりできっちり差し切って重賞初制覇を飾った。ガツンと切れないが、相手なりに堅実に走るタイプで叩き合いに強い。これで昨年2月以降は1、2、2、1、1着で連対を確保。今後は阪神牝馬Sを使ってヴィクトリアマイルを目指すことになりそうだ。
ウインシャーロットは7枠13番からハナを切ってマイペースで進み、メンバー6位タイの33.9秒で上がってハナ差の2着。最後にララクリスティーヌに競り負けた。昨年の京都牝馬Sは前半5F56.9秒(稍重)だったが、今年は前半5F57.6秒。ロータスランドが出遅れたことで流れが緩んだことがプラスに働いている。これで21年4月以降[5−6−0−0]で11戦連続で連対を確保。前に行ってここまで堅実に走る馬は稀。次走は阪神牝馬Sに向かう予定。その後はヴィクトリアマイルが視野に入る。
ロータスランドは大外枠から出遅れて最後方を進み、メンバー最速の32.8秒で内から伸びて0.2秒差の3着。4コーナーで最後方にいてかなり厳しいレースになったが、岩田康騎手が最内をついて持ってきた。岩田康騎手は昨年の阪急杯、スワンS、阪神カップをダイアトニックで制した阪神芝1400mのスペシャリスト。岩田康騎手ではなければ馬券圏外に終わっていたのではないか。内を回ったとはいえ、32秒台で上がった点を評価したい。次走は昨年2着の高松宮記念でG1制覇を目指すことになりそうだ。
フェルミスフィアは13番手からメンバー2位タイの33.3秒で追い込んで0.2秒差の4着。3着ロータスランドとはクビ差。14番人気だったが、重賞で通用することを示した。木村厩舎は関西に輸送すると馬体を減らして不振に終わることが多いが、今回はフェルミスフィア、スカイグルーヴとも栗東入りして調整していた。今後関西圏の重賞で結果を出す可能性がありそうだ。
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