小倉大賞典
レース回顧
ヒンドゥタイムズは3枠6番から7番手につけ、勝負どころで押し上げるとメンバー2位の35.7秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分49秒7(重)。重馬場でレッドベルオーブが逃げて前半5F60.3秒。後半5F61.3秒、上がりは37.0秒、ラップは12.5−12.0−12.5秒。重馬場で上がりの掛かる消耗戦になった。ヒンドゥタイムズはムルザバエフ騎手が馬場のいいギリギリところを通って持ってきた。斎藤崇厩舎の7歳セン馬が57.5キロを克服して重賞初制覇を飾った。
昨年以降の重賞でムルザバエフ騎手は[3−2−1−3]で勝率33.3%、連対率55.6%、複勝率66.7%、単勝回収率1117%、複勝回収率340%。ホープフルSでドゥラエレーデ(14人気)で勝ったのはダテではない。3番人気以内では[2−2−0−1]で連対率80%。短期免許は3月5日まで。注意していきたい。ヒンドゥタイムズは阪神と小倉が合うため、次走は大阪杯でG1獲りを目指すことになりそうだ。
カテドラルは1枠1番から12番手に控え、勝負どころで押し上げ、メンバー最速の35.3秒で上がってハナ差の惜しい2着。直線でヒンドゥタイムズの内に切れ込んで伸びてきたが、最後に競り負けた。これで小倉芝1800mのG3は[0−3−0−0]で3回目の2着。6、10、9番人気で毎回人気薄で激走している。トップハンデ58キロ、内が荒れた馬場で1枠1番と厳しい条件が揃っていたが9番人気で激走した。今年7歳になったが、ハーツクライ産駒でまだ衰えはなさそうだ。
パジオウは3番手から勝負どころで先頭に立ち、メンバー8位の36.4秒で上がって0.1秒差の3着。菱田騎手が前走から2キロ減の55キロ、積極的なレースをして10番人気で穴をあけた。前走関門橋Sは0.8秒差の4着に終わったが、今回は重馬場で上がりが掛かったことが良かったのだろう。ルーラーシップ産駒。上がりの掛かるタフな馬場で注意したい。
ホウオウエミーズは10番手の外からメンバー5位タイの36.0秒で上がって0.6秒差の5着。道悪巧者で重馬場は良かったが、外々を回ったこともあり直線で伸び切れなかった。牡馬が相手だけに内をロスなく回るなど一発狙いの騎乗が必要だったが、丸田騎手が外をブン回したことが堪えた。
サトノエルドールは最後方から4コーナーで中団に押し上げ、メンバー3位の35.8秒ので上がって0.7秒差の6着。近走不振でも調教診断で取り上げたように仕上がりは良かったが、出遅れて最後方からでは捲るレースでは厳しかった。復調してきているため、小回りの芝1800〜2000mで注意したい。
レッドランメルトは5番手から伸び切れず0.9秒差の10着。上がりはメンバー11位の36.9秒。3番手から早めに先頭に立ったバジオウのレースを想定していたが、直線で一杯になって失速した。走りを見ると荒れた重馬場が合わなかったか。能力、末脚の持続力はあるので良馬場の芝1800mで見直したい。
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