中山記念
レース展望
過去10年で1番人気は[3−0−0−7]で3連対。関東馬は[3−0−0−2]、関西馬は[0−0−0−5]で関西馬は不振。昨年は関西馬のダノンザキッドが7着に終わった。2番人気は[4−2−2−2]で6連対、3番人気は[2−1−2−5]で3連対。6〜9番人気が2連対、10番人気以下は[0−0−0−33]。過去5年の馬連は19倍、24倍、3倍、18倍、18倍で20倍台までに収まっている。
年齢別では4歳[4−3−5−14]、5歳[5−4−0−22]、6歳[1−3−2−25]、7歳以上[0−0−3−32]。6番人気以下で3着以内に入った7頭のうち6頭が6〜8歳の高齢馬。穴で内枠の高齢馬に注意。連対馬14頭に芝1800mで勝ち星があり、そのうち9頭が芝1800mで2勝以上。芝1800m勝ちがない6頭のうち4頭はG1連対馬だった。G1連対馬を除き、芝1800m実績馬に注目。
ソーヴァリアントは前走チャレンジCを3番手から3位の35.1秒で抜け出して1分57秒5で優勝。ルメール騎手でチャレンジCを2連覇した。今回は初の芝1800m、初の57キロで藻岩山特別1着以来となる横山武騎手に乗り替わり。中山は[1−2−1−1]で重賞ではセントライト記念2着がある。昨年以降の芝重賞で横山武騎手は1番人気では[1−1−3−5]で勝率10%。過去2年の中山記念はウインイクシード、アドマイヤハダルで3着だった。開幕週の中山芝1800m。横山武騎手の積極策が裏目に出なければ。
ダノンザキッドは昨年夏以降[0−2−2−0]で3着以内を確保。毎日王冠は4番手から4位の34.3秒で上がり、1分44秒3で走って0.2秒差の3着。マイルCSは7番手から3位タイの33.5秒で上がって0.2秒差の2着。前走香港カップは後方からしぶとく伸びて0.7秒差の2着に入り日本馬最先着。昨年の中山記念は出遅れて後方を進み、大外から中団に押し上げたが、直線で一杯になって1.4秒差の7着。川田騎手は「全く走る気を見せなかった」とコメント。春は走らないタイプか。3戦連続で北村友騎手が騎乗する。
昨年のオークス馬スタニングローズ、21年の中山記念勝ち馬ヒシイグアス、昨年の安田記念2着馬シュネルマイスター、中山金杯勝ち馬ラーグルフ、京都金杯勝ち馬イルーシヴパンサー、白富士S2着馬ドーブネなど。スタニングローズはオークス2着、紫苑S1着、秋華賞1着と好走したが、前走エリザベス女王杯は2.5秒差の14着。重馬場で先行して失速した。中山は2戦2勝でフラワーC、紫苑Sを3番手から抜け出して勝っている。先行抜け出しタイプで開幕週向きの脚質。速い持ちタイムがないため、高速決着に対応できるかがカギ。吉田隼騎手に乗り替わる。
ヒシイグアスは21年の中山記念を4番手から最速の34.2秒で抜け出して1分44秒9で優勝。その後はG1を使われ、天皇賞(秋)5着、香港カップ2着、大阪杯4着、宝塚記念2着に善戦している。芝1800mは[3−3−0−2]で中山では[2−2−0−1]。長期休み明けでどこまで仕上がってくるか。シュネルマイスターは昨秋スプリンターズS9着、マイルCS5着、香港マイル9着に終わった。芝1800mでは21年の毎日王冠を1分44秒8で勝っている。中山は[1−1−0−1]。まだJRA重賞を勝っていないバシュロ騎手に乗り替わる。
穴っぽいところでドーブネはどうか。武田尾特別は前半5F61.6秒で逃げ、最速タイの32.9秒で上がって1分46秒7で優勝。後半5F57.5秒だった。前走白富士Sは前半5F59.9秒で逃げ、6位の34.2秒で上がってサリエラに0.2秒差の2着。千葉サラブレッドセールで約5億円で落札されたディープインパクト産駒。過去10年で逃げ馬は[1−0−3−6]で2番人気が勝ち、6、7、8番人気が3着。トーラスジェミニ、ショウナンマグマとの兼ね合いがカギになるが、武豊騎手が睨みをきかせて逃げる手か。武豊騎手は98年の中山記念をサイレンススズカで逃げ切っている。
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