スプリングS
レース回顧
ベラジオオペラは2枠4番スタートから7番手の外につけ、勝負どころで押し上げるとメンバー最速タイの35.7秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分48秒9(重)。横山兄弟のワンツー決着となった。グラニットが逃げて前半3F35.4秒、5F59.4秒。上がりは37.2秒、ラップは12.4−12.2−12.6秒。速い流れで上がりの掛かる消耗戦になった。ベラジオオペラは新馬、セントポーリア賞を2番手から抜け出して勝ったが、今回は外を回って差すレースで重賞初制覇を飾った。馬場の回復が遅く、流れが速くなって地力勝負になったことで切れ負けせず、これまでとは全く違う差すレースで脚質転換に成功した。これでデビューから3連勝。無敗のまま皐月賞に向かうが、横山武騎手がソールオリエンスに騎乗するため乗り替わりになる。上村厩舎は重賞31回目の挑戦で初制覇となった。
ホウオウビスケッツは5枠10番スタートから内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー9位の36.9秒で上がって0.2秒差の2着。荒れ馬場で先行して勝ちに行くレースをしたが、重馬場、速い流れで差し馬向きの展開になり、馬場のいい外からベラジオペラに差し切られた。ベラジオペラのようにタメて差すレースをする手もあったが、横山和騎手が前に行って皐月賞の権利を獲ることを優先したのではないか。6月生まれでまだ馬体の完成度は高くないが、少しずつ成長してきている。次走は皐月賞、NHKマイルC、ダービーのいずれかになるようだが、皐月賞に使ってくるのではないか。奥村厩舎は今年13勝でリーディング2位。好調が続いている。
メタルスピードは内ラチ沿いの7、8番手からメンバー3位タイの36.1秒で上がって0.3秒差の3着。道中ロスなく回り、4コーナーから直線で少し外に出して伸びてきた。前2走中山芝1600mの未勝利、1勝クラスを連勝してきた馬が8番人気で激走した。津村騎手は土曜のフラワーCでヒップホップソウル(8人気)を大外16番枠から2着に持ってきている。3着に入って皐月賞の出走権を確保。次走は皐月賞に向かう予定。
セブンマジシャンは8枠15番スタートから後方を進み、直線で大外からメンバー5位の36.2秒で上がって0.9秒差の6着。ホープフルSは3番人気で6着、京成杯は1番人気で3着、スプリングSは1番人気で6着。人気を裏切り続けている。今回は外枠で位置取りが悪くなったことが堪えた。使い込んでいるため、次走は状態面に注意したい。
オールパルフェは4番手につけたが、直線で伸び切れず0.9秒差の7着。上がりはメンバー11位タイの37.1秒。距離適性を見極めるレースだったが、初の芝1800m、重馬場、速い流れで厳しくなった。賞金的に皐月賞に出走できそうだが、この内容だと目標をNHKマイルCに切り替えるのではないか。
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