毎日杯
レース回顧

シーズンリッチは5番手からメンバー3位の35.1秒で馬群を割って抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分46秒6。セレンディピティが逃げて前半3F35.0秒、5F59.2秒。ラスト4Fからペースアップして11.8−11.4−11.5−12.7秒。良発表でも少し緩い馬場で上がりの掛かる消耗戦になった。シーズンリッチは好位から直線で激しい叩き合いを制して5番人気で重賞初制覇を飾った。新潟の新馬戦は4着だったが、勝ったダノントルネードは紫菊賞2着、2着シャザーンは未勝利、すみれSを連勝、3着ラスハンメルは若葉S2着に好走している。前残りのレースで最速の32.4秒で上がって4着まで追い上げたのはダテではないことを示した。大型馬でまだ馬体に緩いところがありフラフラしているが、ドゥラメンテ産駒で素質が高いのだろう。今後は皐月賞は使わずにダービー直行か。2年目の角田大河騎手は重賞初制覇となった。

ノッキングポイントは中団から直線で外に出すとメンバー最速タイの35.0秒で上がって0.1秒差の2着。木村厩舎の管理馬が関西に輸送して馬体2キロ減に留め、2番人気で2着に入り賞金を加算した。パドックではチャカチャカして少し煩くなっていた。母チェッキーノはフローラSを勝ち、オークスで2着に入った馬。まだ馬体は緩いが、レースを使いながら少しずつパフォーマンスを引き上げている。東京マイル実績から次走はNHKマイルCに向かうことになりそうだ。

ドットクルーは大外13番枠スタートからメンバー6位の35.3秒で早めに先頭に立ったが、最後に一杯になって0.2秒差の3着。前走同コースのアルメリア賞を1分46秒2で勝った馬が1分46秒8で走って6番人気で激走した。これで芝1800mは[2−0−1−0]で3着以内を確保。ガツンと切れないが、相手なりに堅実に走るタイプ。

ドクタードリトルは8番手からメンバー最速タイの35.0秒で上がって0.4秒差の4着。直線で前が壁になって追い出しが遅れ、狭いところを捌きながら伸びてきたが、スピードに乗り切れなかった。新馬戦を勝った後は2、4、3、4着で善戦止まりが続いている。馬体は細くなかったが4キロ減っていた。もっと馬体を増やしてパワーアップできれば。

キングズレインはスタートした後に進んで行かず最後方を進み、直線で全く伸びずに1.1秒差の12着。スタートで内隣りのオメガリッチマンと接触したことが影響したのか、良発表でも緩い馬場が影響したのか、熱発明けの影響があったのか、全く進んで行かなかった。パドックでは馬体のバランスが良く、仕上がりは良さそうに映った。相馬眼的に重賞を勝てる力を秘めている。

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