マーチS
レース回顧
ハヤブサナンデクンは2番手からメンバー4位の37.5秒で上がってウィリアムバローズとの激しい叩き合いをハナ差で制した。勝ちタイムは1分51秒4(不良)。ロードヴァレンチが逃げて前半5F61.6秒、上がりは37.7秒、ラップは12.2−12.3−13.2秒。不良馬場で速い流れになり、上がりの掛かる消耗戦になった。ハヤブサナンデクンは6走前の三宮Sを重賞級のパフォーマンスで6馬身差で圧勝した馬。重賞では7、5、3着と善戦止まりが続いていたが、得意ではない右回りで先行して重賞初制覇を飾った。津村騎手は9Rが1着、10Rが2着、11Rが1着で3戦連続で連対。今開催の中山で好騎乗が目立っている。ハヤブサナンデクンは中京が得意なため、チャンピオンズCに向けてどこまでパフォーマンスを引き上げられるか。
ウィリアムバローズは2番手からメンバー4位の37.5秒で上がってハナ差の2着。ゴール寸前では少し前に出ていたが、ゴールの瞬間、首の上げ下げでハナ差負け。前に行って自分のレースをして力を出したが、最後に競り負けた。中山ダ1800mは[3−3−0−0]で卯月Sまで3連勝したが、その後はラジオ日本賞2着、ボルックスS2着、マーチS2着と最後に競り負けるレースが続いている。もうひと押しあれば重賞を勝てるところまできている。地方交流重賞に出走すれば、メンバー次第ですぐに勝てそうだ。
キタノヴィジョンは14番手からメンバー最速の36.5秒で追い込んで0.1秒差の3着。4走前に同コースの師走Sでメンバー最速の36.6秒で大外一気を決めた馬が11番人気で激走した。昨年のブリリアントSは不良馬場で最速の36.0秒で追い込んで2着ハヤブサナンデクンに0.1秒差の3着だった。江田照騎手はテンジンショウグン(日経賞1着、12人気)、ネコパンチ(日経賞1着、12人気、重)などこの時期の中山重賞で人気薄で激走している。
ロードヴァレンチは前半5F61.6秒で逃げ、メンバー11位の37.9秒で上がって0.2秒差の4着。しぶとく食い下がっていたが、最後に力尽きた。それでも重賞初挑戦で自分の競馬をして0.2秒差の4着なら今後のメドは立った。小回りのダ1700mをこなすタイプ。夏のエルムSに出走したら注意したい。
ヴァルツァーシャルは出遅れた後に押して中団に押し上げ、道中ずっと大外を回って直線で失速して16着。出遅れた時点で後方でタメて追い込むレースをすれば良かったが、不良馬場の速い流れで大外をブン回しては厳しかった。前2走とは違う流れで馬が戸惑った面もあるか。能力はあるため、経験を積めば走ってくる。
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