ニュージーランドT
レース回顧
エエヤンは3枠5番スタートから4番手につけ、メンバー8位タイの36.0秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分33秒7(稍重)。ドルチェモアが逃げて前半3F35.0秒、5F57.7秒。上がりは36.0秒、ラップは11.9−12.1−12.0秒。稍重で速い流れになり、上がりの掛かる消耗戦になった。エエヤンは中山芝1600mを3連勝で重賞初制覇を飾った。3コーナーで前にいたドルチェモア、バグラダスの外につけてペースアップさせたところで少し控えて脚をタメ、直線で外からしぶとく伸びて抜け出した。
Mデムーロ騎手はターコイズSでもミスニューヨークで前にプレッシャーをかけるレースをして勝っている。これで21年以降の中山芝1600m重賞では[5−2−0−4]、5番人気以内では[5−1−0−3]となった。エエヤンは先行してひと脚使えるダイワメジャーのようなタイプ。次走はNHKマイルCに向かう予定。陣営は中山より東京が合うとコメント。ハイペースで上がりの掛かるレースになるかがカギになる。
ウンブライルは8枠15番から中団の外につけ、メンバー最速の35.3秒で上がって0.2秒差の2着。阪神JFで15着、クイーンCで6着に終わった馬が5番人気で激走した。相馬眼ニュースで取り上げた馬。今回はブリンカーをつけたことで少しまじめに走り、パフォーマンスを引き上げた。まだまじめに走っていないようだが、レースを使いながら成長している。次走のNHKマイルCは高速馬場で真価が問われる。
シャンパンカラーは6番手の外からメンバー5位の35.7秒で上がって0.3秒差の3着。前走京成杯は2番手から伸び切れず6着に終わったが、2戦2勝の芝1600mに戻って7番人気で激走した。504キロの大型馬。内田騎手は大型馬の扱いが上手い。次走はNHKマイルC。東京芝1600mは2戦2勝。高速決着に対応できるかがカギになる。
モリアーナは6番手の外から大外を回って早めに動き、メンバー4位の35.6秒で上がって0.3秒差の4着。馬体が絞れてバランスが良くなり、パドックでは気配が目立ったが、今回も武藤騎手が下手に乗っている。重賞で武藤騎手は[0−1−6−65]。乗り替わればすぐに重賞で激走しそうだが、調教師と騎手が親子のため、簡単には乗り替わらない。
ドルチェモアはハナを切って前半5F57.7秒で進み、メンバー13位の36.6秒で上がって0.6秒差の7着。朝日杯FS勝ち馬が単勝1.7倍に支持されたが、直線で荒れた内を通って伸び切れなかった。休み明け、長距離輸送があって馬体8キロ増で余裕残しの仕上げだった。朝日杯FS上位馬はその後結果が出ていない馬が多い。NHKマイルCは高速決着に対応できるかがカギになる。
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